パチスロで「10年後もハイエナできるかな」と心配する書き込みに思うこと
パチンコホールでは客同士のトラブルが発生することがある。ハマっている台の天井を狙って、ハイエナ2人がその台を賭けて罵り合い、殴り合うみたいなことが、恐らく全国レベルで見れば一定の頻度で発生しているのではないだろうか。
ハイエナというのは文字通り、他人が中途半端に回して、天井期待値がプラスになった台を専門で狙う人たちのことを指す。天井というのは、規定の回転数まで回すと必ず何らかの当たりに到達するという救済措置。本来はお金をぶっこみまくった人のための措置なんだけど、そこまで回さず離席する人も多い。そこを狙うわけだ。
ハイエナはホールで嫌われている。客からは「こいついっつも徘徊してるな」と避けられて、お店側からは「こいつらが跋扈してると一般客が敬遠する」と疎まれる。今日はそんな嫌われ者の話をしたい。(文:松本ミゾレ)
長期的に見れば遊技人口が減っていくのは確実
先日5ちゃんねるに「ハイエナ徹底討論204」というスレッドが立っていた。コチラのスレッド、全国のハイエナたちが「今日はこんな美味しい台を拾ったよ」と自慢したり「数をこなしたけど結果には結びつかなかったよ」みたいな話をするところである。ここにあるハイエナが、以下のような書き込みをしていた。
「今年入って客入りさらに減ってる? ガチでもう平日拾えんの? ワイのとこはまだ拾えるんだけど怖くなってきた。順番じゃんこういうのって。10年後もエナできると思う?」
一言、「しらねえよ」って思っちゃったところだけど、僕の見立てではスマスロ北斗がヒットしたため、今年のパチスロの遊技人口は上向くはず(違ってたらごめんね)。
ただ、パチンコ・パチスロは斜陽産業。長期的に見れば10年後、20年後の遊技人口はもっと少なくなるのは確実。そうするとエナにとってはパイが減るため、やっぱり期待値プラスの台も今よりもっと少なくなる。
なのでこの彼に対しては「分かってるんならもうそろそろ就職するか、日雇いでもバイトした方が良くない?」といいたいし、むしろそこまで不安になってるのに10年後もちょっとエナ続けようと思ってるっぽいところにびっくりしてしまう。
「これが俺の仕事なんだよ!」と息巻くハイエナも
僕がよく行くホールにもハイエナはいる。悪目立ちして舌打ちされちゃってるぐらい意固地に汚い立ち回りをする者もいる。
あるときなんてハイエナが別のハイエナとお店の外の喫煙エリアで押し問答しているのを見かけたことがあるが、大声で「これが俺の仕事なんだよ!」と主張していた。そのハイエナがいくつなのかは知らないが、多分40代後半ぐらいなんじゃないかなぁ。ずっとパチンコホールにいるみたいなので、仕事の定義が、普通の人とは全然違うのかもしれない。
にしても、吹けば飛ぶような痩せすぎ体型なのに、激昂しながら、どう見ても自分よりイカツい相手に食って掛かっていたのは正直驚いた。たまに発生するパチンコホールでの警察沙汰も、決して他人事ではないのかもしれないと、そんなようなことを感じてしまった。
ところでホール側も、最近は割と本気でハイエナ対策に乗り出している。ハイエナ行為を見かけたら出禁にするわけだが、特に都市部で顕著だ。
嫌われ者のハイエナ諸氏よ。10年後にも一般遊技客が無知識のまま打ってくれて、それをエナれる環境がまだあるかどうか心配する前に、10年後にそもそもハイエナがホールに入れるかどうかを心配した方が良さそうだよ。
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