かつてパチンコの一大ジャンルだった“羽根モノ”はなぜ衰退したのか | キャリコネニュース - Page 2
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かつてパチンコの一大ジャンルだった“羽根モノ”はなぜ衰退したのか

先日、5ちゃんねるに「羽根物作れ2」というスレッドが立っていた。このスレッドには、かつて羽根モノで玉の動きに一喜一憂した経験を持つ、古い時代のユーザーらの書き込みが多数寄せられている。

近代のデジパチは、チャッカーに玉が入ってようやく大当たりの抽選をする形のものばかりになっていて、1玉の重みがだいぶ軽い。その上、全然チャッカーに玉が入らないという調整の店も多い(不景気だからこれは仕方がない)。

そんな時代なので、Vに入りさえすれば当たるという仕組みの羽根モノ復権を望む人も、僅かに存在するようだが、ホール側の扱いに不満を抱いている傾向が高いみたいで。ちょっと書き込みを引用させていただこう。

「毎日釘を微妙にいじるようなプロの釘師並みのテクがないんだろうな。羽根モノにはシメの万年釘は致命的だよ」
「2000円使って拾い0個とか、流石にホールが悪いんだがなんだかなぁ(中略)。今日はどの羽根物打つか迷えてた、トキオデラックスの築いたブーム以降3年間の2015、6年位が最後の輝きだったな」
「久々羽根モノ打ったけど羽根で拾わない。昔みたいにパカパカ拾う釘調整出来ない店ばかりだから、羽根モノは打てない。羽根モノ面白いのに」

と、こんな感じで現状の扱いに不満を持っているファンが多い。そりゃもうしょうがないよね、技術のある人が調整した釘じゃないと楽しめないのが羽根モノ、みたいな風潮はあるし、実際そういう要素が大きい。

今はそういった甘い調整の羽根モノを打ったことがない人ばっかりだろうから、そもそも羽根モノの楽しみを知らない人は多いだろうし、提供するホール側も活かし方をあんまりよく理解していないんだろうなぁ。羽根モノの調整ができる人って既にどんなに若くても50代とかの叩き上げ元店長、現本社幹部とかだろうし。

不人気は仕方ないのか……

今も羽根モノ自体を設置している店はある。しかしながら、到底楽しめる調整にはなっていないことが大半で、昔羽根モノで楽しく勝った経験のありそうなおじさんぐらいしか触っていない。そして案の定、いっぱい負けていたりする。

僕が昔働いていたパチンコホールでは、店長が釘調整をやっていたんだけど、やっぱりイベントとかになると数台ある羽根モノの中の1つを甘くしていた。見る人が見ればどれが当たるかすぐ分かる調整で、前日の深夜に1つだけ甘くしておいて、翌日の遅番で出社するとすぐにホールに出て、ちゃんと玉が出ている様子を確認して満足そうに笑っていた。

やくざものみたいなルックスだったので超怖かったが、羽根モノへの造詣と愛は深かったのかもしれない。日本は広いんで、もしかすると今もこういう店長がまだ現場に出ているホールもあるんだろうけど、まあ基本的に現在の羽根モノって死に体。

大手グループがたまに導入する羽根モノを軽く触ってみることはあるけれど、やっぱり楽しめないし、楽しませ方があんまりよく分かってないのかな? とか、そもそも羽根モノ打ったことない人が店長やってそうだなと感じることも多い。

甘い羽根モノは面白いんだけど、まあ客も辛くても連チャンする台のほうが好きだから、現状の不人気っぷりもしょうがないか。

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