スマスロで登場した「バジリスク」に挑んで爆死するユーザーたち
バジリスクという版権はユニバーサルがもう10年以上前から擦り倒しているアニメ。山田風太郎原作の『甲賀忍法帖』を下地にせがわまさきが描いた漫画も有名。ユニバーサルはこのアニメをパチスロとして落とし込んで、多くのファンを獲得した。
そして今回はスマスロ版バジリスクをリリースしたわけなんだけど、全体的な演出、ゲームフローは2019年12月に導入された同社の『SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2』とほとんど同じ。
演出もシステムも使いまわしで新鮮味がなく、一部新しい要素を追加していることとスマスロ仕様になったことで出玉が荒く設計されている程度で、前作から5年近く時間が経過した割には、随分雑な仕上がりだな、と思わないこともない。
ただし、今回追加された要素というのが面白い。自力でAT「バジリスクタイム」を13セット以上継続させると、エンディングを経て「宿怨チャレンジ」という区間に突入し、ここで演出を成功できれば、継続期待度の高い「バジリスクタイム」に再突入するのだ。
さらに「宿怨チャレンジ」成功後のAT1戦目で、早々に特定のレア役を引ければ、さらに出玉期待度の高い状況に期待できることになる。
ちなみに失敗しても、通常のATに復帰するため、こちらの場合もまあ悪くはない。終わり次第帰ればいいしね。この一連のループをヒキ次第で手にすることができるので、運が良ければ万枚を手にすることも可能……なように思えるのが僕らバカなパチスロ依存症なのである。
実際にはこういった流れを手中に収めることができるなんて事態はまぁ来ない! 僕も先日から2、3回打ったんだけど、ろくに結果がついて来ない。昨年の12月30日には4万円近く負けてしまったんだけども、やっぱり定期的にチラ見えするチャンスをどうにかモノにしないと、数万円単位で負けてしまうのだ。
この日僕が打った台は、前任者と併せて10万円近く吸い込んでいたので、多分低設定なんだろう。低設定には短期的にはチャンスが有っても長期的に見ると夢はないはずなので、こういうのを打っちゃダメなんだろうね。
高設定確定でもボロ負け。設定とヒキがないと出せないのはしんどいよね…
さて、前項では僕が負けるべくして負けた話をちょろっとしたんだけど、今度は高設定。設定5、6が確定する設定示唆演出が出てしまった知人の話をしたい。この知人から、先日LINEで「これ高設定だよね」という文面と共に筐体のサブ液晶に表示される、ユニバプレートなる設定を示唆する演出画像が添付されていた。
そこには、設定5以上が確定となる柄のプレートが表示されていたので「そうだよ、おめでとう」と返信したところ、そんな台を打っているにも関わらず既に数万円も負けていたのだというから驚きだ。
恐らく従来のバジリスクと同じく、高設定はATの初当たり確率自体は相当高い。しかしながらATを引くには基本的に擬似ボーナス扱いとなる「バジリスクチャンス」を引かなければならない。これを引くにもそれなりに運が必要なのである。
実際打ったことがある人なら賛同すると思うんだけど、通常時の巻物25%、高確中の巻物50%がちゃんと確率通りに引けないと平気で擬似ボーナス間天井を引いてしまう。こういうことを繰り返して、6スルーとかしちゃうともう設定が良かろうと死ぬのである。
今回の台はこのようなハマりにも恩恵があるみたいなことを書いているが、たとえそうだとしてボロ負けするような人がその恩恵を活かせるはずがないので、正直絵に描いた餅だよね。
高設定をツモるだけではまだ安心できないというのは今に始まったことではないけど、スマスロの場合はそれが余計に顕著になっている気がする。
気がするっていうか、スマスロを平打ちしている知人友人が揃って討ち死にしまくっているのを見ると、「ひょっとしてこのバジリスクもそうだけど、スマスロって国民の平均月収が50万ぐらいあると勘違いした人が作ってないか?」と思ってしまうよね。スマスロ打ってる若い子ってどっから金引っ張ってんだろう。