ホラー映画を見ていてイライラすること 「くるぞくるぞ→こない→きた」が多すぎる | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

ホラー映画を見ていてイライラすること 「くるぞくるぞ→こない→きた」が多すぎる

先日、ガールズちゃんねるに「ホラーを見ていてイラつくこと」というスレッドが立っていた。スレ主はその一例として「あまりに幽霊や怪異が理不尽だとイラついてしまいます。(中略)死んだだけで調子に乗らないで欲しい」と書き込んでいる。

理不尽に登場人物が次々に酷い目に遭うホラー映画ってのは国内外にも多数あるが、そういった理不尽も度が過ぎると楽しめなくなってしまうようだ。まあ、僕としては心霊的な怪異なんてそもそも理不尽でもいいと思ってるので、この人とはちょっと違う意見ではあるけれど。

『リング』とかもその範疇にあるかもね。洋画だと『ゴーストシップ』辺りはマジで理不尽だし。っていうか理不尽な展開は洋ホラーの方が多いかも。

このトピックには、他にも展開にイライラしてしまったという人たちの書き込みが多い。
いくつか引用させていただきたい。

「電気をつけろ。見えないんだよ」
「大体途中で恐怖のあまり単独行動を取り、犠牲になる奴がいる」
「日本のホラー映画、真っ暗で何がどうなってるのかさっぱり分からん」
「くるぞくるぞ→こない→きた」
「ゴリ押しアイドルの棒な悲鳴」
「主人公が理不尽に助かりすぎる」
「『ちょっと待って! 〇〇がいない!』」

と、こんな感じ。ほとんどJホラーで何遍も擦られてきた描写である。僕としては引用した全ての書き込みに首が折れるぐらいうなずいてしまいそうになった。

ここ10年。Jホラーって話題性のためか、アイドルに毛が生えたような、演技力が乏しい主演を経験豊富な脇役がなんとかサポートするような印象のものが、正直多い。

そういう映画をわざわざ劇場で観ようとは思わないので結局ソフト化されたりサブスク配信されたものを観るわけだが、僕のそういった先入観のせいもあってか、とにかく演技力が気になって話に集中できないことがある。もちろん、アイドルでも演技バッチリな人はいるということは強調しておきたいが、そうじゃない人の方が多いわけで。

というか前々から思っていることだけど、Jホラーのファンとアイドルのファンってそもそも食い合わせが合致してなくて相性も悪い気がする。怖がりたい層と、アイドルを応援したい層のニーズって全く異なるので、それらをちゃんぽんしても合体事故が起きるのは仕方がないような……。

役者の声が小さくて効果音が無駄にデカいのも嫌だ

僕は個人的に、Jホラーの良さというものについては、高温多湿な日本の夏に観るにぴったり合致する、ジメジメとして、陰鬱で、暗い部分にあると思っている。だけどその暗さについては、ずっと物理的に暗くしちゃってる映画も多く、長らく「そうじゃなくて」と思っていた。

また、作品全体に漂うどんよりとした怖さを求めているのに、前項にて引用した「くるぞくるぞ→こない→きた」を多用しているのも気になる。それは最初に観た人にとってはかなりの衝撃で、エポックメイキングな描写なんだけど、そういう展開を用意する作品があまりに多くて、ちょっとなぁ。

似たようなのだと、音量。邦画ってマジでいつまで経っても役者さんの会話は音が小さく、効果音が無駄にデカいことが多い。これはホラー以外のジャンルでもそう。そのせいで、会話してる連中の声が小さいから、それに併せて音量を上げていると効果音が信じられない大きさでスピーカーから流れてくる。これこそ僕としては、最大のイライラポイントに感じる。

こんなチープな脅かしが一切ないJホラーがあれば、それだけで評価の対象になると思うんだけど……。怖がらせることと、驚かせることって、違うんだよね。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ