マンガ「社畜と幽霊」が連載開始 納期に追われるサラリーマンは、心霊現象なんかに動じない!?
普通であれば、残業中のオフィスに幽霊なんか現れたら怖くてたまらないはずだ。しかしこの主人公、「社畜」だけに仕事への没頭の仕方がハンパではない。幽霊があの手この手で驚かせようとしても、つけ入る隙を全く与えないのだ。
1話目、夜遅くデスクワークに取り組む背山は悪寒を感じる。「やっぱ夜は冷えるな」と上着を羽織ろうとする背後で、幽霊がニタリと笑っている。幽霊が肩に手をかけようとしたその瞬間! 背山はタイミングよく、机をバァンと叩いて立ち上がり、トイレに行ってしまう。
負けじと幽霊は、彼の作っていた資料に「おまえおおおおまえのウシロニ…」と手を加えるものの、戻ってきた背山は自分のミスだと思いこむ。まったく報われずに悲しそうな顔をする幽霊の表情が、なんとも哀愁を誘う。
2話目では、後輩と残業中の背山。午前3時、後輩から「この会社、出るらしいんですよね」という話を聞くものの、背山はつれない様子。だが「いようがいまいが関係ねぇ」と言いかけた瞬間に異変が。マウスが動かなくなり、パソコンの画面には幽霊が登場した。
思わず後ろを振り返ると、上から逆さまになった幽霊がこちらを見て笑っている。流石に存在を認識し、頭の中では「何だよコレヤベエエ」と考える背山だが、何よりも仕事のことが最優先。深呼吸すると、「今は幽霊どころじゃないんだよ」とキレて睨み付けるのだ。
リアルの社畜も「幽霊より納期が大事」
現在公開されている最新の3話目でも、幽霊は物体の移動などのポルターガイストを起こし、何としてでも背山を驚かせようとする。背山は幽霊の存在は認識し始めているものの、一切動じない。まさにこの社畜、最強である。
幽霊に動じない社畜など背山だけかと思いきや、似たような人はいるようだ。ツイッターには、「ああーなんかわかる…」と感想が書き込まれている。
ある人は、夜勤中に不自然な事が起こるときがあり、同僚からも似たような話を聞いたり、「怖いから一緒に来て」と言われたりすることもあるが、そういうことに出くわしても「私は仕事続行するし気に掛けない」と明かす。
「幽霊が出ようが子供が手まり歌を深夜歌ってようが納期が大事」
という人もいた。やはり社畜は、仕事最優先のようだ。
作者も「社畜」態勢で制作に臨んでいる様子
また、普段であれば存分に怖がられる存在であるはずの幽霊が哀れすぎて、かえって「なんか可愛い」「無視された時の幽霊の顔すき」と好評なようだ。ちなみに、作者の日日ねるこさんのツイッターには、
「毎週描くのでヒイコラ言ってるのでこのアカウントのコンテンツ力はかなり脆弱。もっと落書きとか4コマとか上げれたらいいんですけども無理」
「眠いんじゃ?でもやらなきゃいけないんじゃ~ああ~一回ねる…」
といった投稿があり、まさに社畜のような態勢で作品づくりに臨んでいるようだ。
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