室井佑月「頭がいい子の机の上はぐちゃぐちゃ」――「子どもの才能が伸びる片付け術」に疑問
記事の概略はこうです。まず綺麗になった部屋でどんなことをしたいか子どもとイメージし、部屋のものをすべて出します。使うもの・使わないものをリズムよく分類し、使うものを「学校」や「塾」など用途に合わせて収納。これだけで、子どもの集中力や判断力が成長するとのこと。ちゃんとできれば、さぞかしスッキリ片付き勉強にも取り組み易くなるでしょう。
しかし室井さんは、息子さんが中学受験をして地方の中高一貫校に入寮しているため、頭のいい子を見る機会が多いのでしょう。
「私が知ってるすっごい頭がいい子、麻布中学に行くような学級委員長をやるような子の机の上は、ぐちゃぐちゃ」
とキッパリ。片付け術をほぼ否定していました。さらに息子さんの友人を例にとり、「きれいに収納する子は、(成績は)そこそこ。真ん中より上くらい。普通よりはいいんじゃないかって子が、すごいきれいにしてたりする」「だけど、寮の部屋でも頭がいい子の机周りは結構ぐちゃぐちゃ」と持論を展開しました。
つまり、本当に頭がいい子は片付けをしないということです。仕事となると、よく「机の上が汚い人は仕事ができない」などと言われますが、賢さと片付け上手は関係ないということになります。
ベテラン家庭教師も「できる子の家は意外と散らかっている」
これは単なる室井さんだけの経験談かと思いきや、意外とある話のようです。日経DUALの記事を読むと、ベテラン家庭教師が
「勉強ができるかどうかは、家を見れば何となく分かる」「できる子の家は意外と散らかっている」
と話していました。
母親が一生懸命片付けても、子どもの好奇心が勝ってモノが転がり出てしまう。図鑑やオセロや将棋などが手に届く範囲に置いてあるような家の子は、比較的勉強ができる子が多いといいます。
これは目からウロコでした。室井さんの言ったことは的外れではなかったのです。つまり、好奇心が旺盛で次々に何かに取り組むとか、好きなもの・必要なモノをすぐ近くに置いているような子の場合、「ぐちゃぐちゃ」になっても仕方がないということです。
しかし番組では、「ぐちゃぐちゃでバカもいますからね。それは気を付けなきゃいけない」とライムスター宇多丸さんが突っ込んでスタジオは大爆笑。それもその通りなので、ある程度片づけ術は実践したいところです。
ただ、わが子が散らかすのも好奇心の表れ…と思えれば、ぐちゃぐちゃに対して少しは大らかに構えられるかもしれません。
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