「20代に戻れたらやりたいこと」 アラフィフ男女に聞いたらトップは「勉強」という結果に
ところが、筆者のそんな安直な予想と違ってトップとなったのは「勉強」という回答だった(100人中27人)。インタビューでは
「もっと英語を喋れたらよかったなって。そしたらもっと海外に行けた」
「もっと専門的な知識を習得してたらよかったと思います」
という声が挙がっていた。5位の「留学」(7人)も「勉強」のカテゴリーに入ると考えれば、実に3分の1以上の人が20代のうちにもっと勉強しておきたかったということになる。
若い頃はピンとこなくても、たくさんの知識を吸収し自分のモノにしておくことが、後のちの人生をより充実させてくれるということなのだろう。
アラフィフになっても勉強することは可能だが、「今からでもできるのだろうけど、なかなか(頭に)入ってこない」という女性の言葉が脳の吸収率低下を物語る。
20代は仕事で忙殺されていた岡村は「めちゃくちゃ遊びたい」
勉強に次ぐ回答は順に「恋愛・結婚をやり直す」「派手に遊ぶ」というもの。具体的には「イケメンと付き合ってみたい(実際はだめんずだったから)」「合コンに行ってみたい(一度も経験せずに結婚したから)」「お金持ちと結婚したい(お金に苦労しない生活に憧れるから)」などという声があった。
番組MCの岡村隆史は自身の20代を振り返り、「楽しいことが一個もなかった」とコメント。20代に戻ってやってみたいことを問われると
「俺もう、20代やったらめっちゃくちゃ遊びたい!」
と即答。人気が爆発し、お金もあったが遊びは皆無という仕事漬けの日々だったようだ。同じくMCのなるみも過去に戻れたらなら「(合コンや女友達と旅行など)普通の20代女子がすることがしてみたい」とコメントしている。
今回の様々な回答から感じたのは、結局は「ないもの(現在手にしていないものや経験していないもの)」を求めてしまう、ということだ。岡村だって、仮に20代に遊びまくっていたら、今の地位はなかったかもしれない。そして遊びまくっていた自分の過去を振り返り「あの頃にもっと仕事に邁進していたら」と後悔しているかもしれない。
街のインタビューでも、「20代の頃にモテまくってブイブイいわしてた」風おねえさんは「勉強したかった」と回答しているし、女性とあまり遊んでこなかった真面目風男性は「合コンで王様ゲームをやってみたかった」と答えている。やはり、ないものねだりである。案外人生は、平等にうまくできているのかもしれない。
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