石田衣良「子どものうちから残酷なもの、やらしいものを与えた方がいい」 残酷な昔話を読み聞かせるべきか問題
石田さんは、「大人になっていきなりこの世界を見せるより、そっちの方がいいですよ。ワクチンの注射と一緒です」といい、「きれいなものだけでまとめようとすると逆に怖い」という。
確かに子どもは、学生時代まで教師・保護者の庇護のもと生きており、多くは「清く正しく美しく」あることが良いことだと教育されている。しかし社会ではそれが全てではないのが現実だ。
また、ミッツ・マングローブさんは「(現実の話ではなく)ファンタジーって部分をちゃんと育てないと」とコメントした。
『舌切りすずめ』でおばあさんはすずめの舌をハサミで切ったり、『かちかち山』ではたぬきがおばあさんを撲殺したり、うさぎがたぬきに大やけどを負わせたりする。しかしこれらは当然ながら”作り話”で、実際にあったものではない。
フィクションと現実の違いを認識した上で、だからこそ「自分も悪いことをすれば酷い仕打ちを受けるのでは」という想像力が働いていく。そのためにも”残酷なもの”などは必要、ということだろうか。
また番組ではMCの原田龍二さんが「性教育もそうですよね。意外と大人って避けがちじゃないですか」とコメント。石田さんも「隠してしまいますからね」と同意した。
小倉さんのように「子どもに残酷なものを触れさせたくない」いう気持ちもわかるが、行き過ぎた配慮が”無菌室”状態を作り上げている感も否めない。事前に”ワクチン”を打っておく方が、子どものためになるかもしれない。