「この10年、社会が進歩していない」って本当? スマホやチャットが普及、食事前の料理撮影は日常の風景に
たとえばみんなが躍起になっていじっているスマホ。アレだって2010年頃はまだほとんど普及していなかったし、ガラケーが主流だった。
2011年にディーツーコミュニケーションズが出した「スマートフォン普及動向調査」によると、当時15歳~69歳の男女におけるスマホ普及率はたった7.6%だった。遡って現在、街を見ればどこもかしこも、みんなスマホをいじくり倒している。これだけでも、2010年から18年のうちに、人々が手にする端末は高性能、多機能、中毒化していったことが分かる。
スレッドでは
「メールが主流やった頃は1通のメールにある程度内容をまとめて送られてきたけど、チャット主流になってから、1行単位で送ってくるやつが増えて鬱陶しくてたまらんわ」
とこぼす人もいたように、この数年でコミュニケーションの取り方も大きく変わった。今や友人にメールを送る機会なんて、アドレス変更の時くらいじゃないだろうか。
主要なSNSはグリーやモバゲーからツイッターやインスタに
人々のトレンドだって大きく様変わりした。2010年頃のSNSと言えば、グリー、アメーバ、モバゲーなんかが台頭していた時代だ。しかし現在はツイッター、フェイスブック、ライン、そして何より、「インスタ映え」と、新しい単語まで生まれたインスタグラム。主要なSNS1つ取っても、総取り替えが起きている。
また、SNSに行動を支配されている人はこの10年で間違いなく増えた。料理をまずスマホで撮影し、SNSに画像をアップして、それから「いただきます」と食べる人は、今はもうそこら中にいる。2010年の日本では、なかなか奇特な行動とされていたはずだ。
考えてみればこの10年の間に、アナログ放送がデジタル放送に切り替わっている。ここ10年というのは、デジタル面、特にソフトの変化が目まぐるしかったように感じる。