アジカン後藤「ライブで子どもの防音ヘッドホン着用必須」に称賛の声 「聴力のダメージは取り返しがつかないことも多い」
ロックバンド、アジアン・カンフー・ジェネレーションの後藤正文さんが7月18日、ブログに「アジカンからのお願い」という記事を投稿した。次のツアーから児童の防音ヘッドホン(イヤーマフ)着用チェックまた貸出を始めるという。
最近、ライブ会場で未就学児や小学生を見かけることが増えたという。バンドとしては「子どもたちのコンサートへの参加は基本的にウェルカム」で、可能であれば年齢制限を設けたくない。一方で、スピーカーの音量は子どもたちの耳を傷つける恐れがあることを指摘した。
スピーカーの前で大きな音を浴び続ければ、大人でも聴覚に異常をきたすことがある。実際、後藤さんも「演奏している俺たちも、コンサートのあとは耳が少し聞こえにくくなります」という。
「子育て世代に仕事・育児の隙間でどうにか作った時間を楽しんでもらえる場でありたい」
しかし今年6~7月開催のツアーで、いくつかの会場で「安全とは言えないポジション」に何も防音対策をしていない子どもがおり、声をかけていた。今後は、特にライブハウスで児童の入場を拒む可能性もあるとし、
「ただ、バンドとしては、なるべく扉を閉じたくない。子育て世代に仕事や育児の隙間でどうにか作った時間を楽しんでもらえる場でありたい、という思いがあります」
と説明。次のツアーからは、ライブ入場時に児童のイヤーマフ着用のチェックを行うと発表した。イヤーマフの貸出も行うが、基本的に「忘れた人」や「そもそもそうした器具の存在を知らなかった人たち用」だ。
子どもと一緒にライブに行く場合は、会場を問わずイヤーマフや耳栓を自分たちで用意するよう呼びかけている。なお防音イヤーマフはアマゾンなどで1500円程度で購入できる。後藤さんは、
「大人たちは自分の判断で何かを行い、ある程度のことは自分の責任だと納得することができます。けれども、子どもたちはそうはいかない。聴力のダメージは取り返しがつかないことも多いです。守ってあげてください」
とコメント。なおこの内容は同バンドメンバー全員からのメッセージとしている。
「耳栓をしてライブに参戦はアーティストに分かったら気分害するかもと思ってた」
後藤さんは翌19日に、ツイッターでもイヤーマフ着用を呼びかけ「最近は小さいライブハウスの場合、俺も耳栓(演奏用のやつ)してます」と投稿した。ステージは演奏、モニター、壁面からの反射で「地獄のような音場」になるという。
これに対してリプライでは、「耳栓をしてライブに参戦なんて、アーティストに分かったら気分害するかと思ってたけれど。さすがゴッチ!!」など称賛の声が寄せられた。
言語聴覚士として働く人からは、子どもが無対策でライブに行くことが危険だという認識がない中で「耳栓やヘッドホンの呼びかけをして下さった事、聴覚を扱う医療従事者の1人として本当に感謝したいです」というリプライも寄せられていた。
アジカンからのお知らせです。ブログに書きました。 Gotch / 後藤正文 / ASIAN KUNG-FU GENERATION / ゴッチ https://t.co/ViOYN4e7dV
— Gotch (@gotch_akg) 2018年7月18日
リテラシーの低い赤面おじさん率いるバンドからの、イヤーマフ着用のお願いだけは何卒….。
— Gotch (@gotch_akg) 2018年7月18日
最近は小さいライブハウスの場合、俺も耳栓(演奏用のやつ)してます。音量を下げる耳栓があるんです。ステージ上は自分とメンバーの演奏とモニターと壁面からの反射で地獄のような音場なので、耳を守るために。おかげでマイクから逃げなくて済んでます。もちろん、デメリットもありますが。
— Gotch (@gotch_akg) 2018年7月18日
耳栓をしてライブに参戦なんて、アーティストに分かったら気分害するかと思ってたけれど。
さすがゴッチ!!
外耳炎の自分も耳栓してライブ参戦します。
耳は一度壊してしまうとなかなか治らないです…。
ありがとうございます!!— バイソン (@baisonito922) 2018年7月18日
言語聴覚士として働いていて静岡のライブ行きました!小さい子にとってライブに何も対策をせずに行く事が「人生聴こえる音」を制限してしまうぐらい危険なものだという認識があまりない中で耳栓やヘッドホンの呼びかけをして下さった事、聴覚を扱う医療従事者の1人として本当に感謝したいです
— つきだ (@_tsukincorinst) 2018年7月18日