続けて、「それを言うなら就職氷河期の人じゃなくたって、希望する仕事に就けなくても頑張った人はいるわけじゃない?」と希望する職に就けなくても、自立している人は多くいるとし、
「もうちょっと、違う意味でサポートしてあげるほうが、(支援を)やる意義もあるし、健全かなって思ったんだけど」
と就業支援の前提の在り方への疑問視した。たしかに、「どうすれば希望する職に就けるか?」ではなく、「どうすれば働き続けることができるのか?」を重視したほうが良いように思える。
また、司会のふかわりょうさんから「時代によって売り手市場になったりするっていう、時代の不公平感っていうのはあるのでしょうか?」と世代間での就職格差について聞くと、マツコさんは
「売り手市場の時でいろんな会社に楽に入れたとしても、結局入ってからどうなるかっていうのはその人の頑張り次第」
「もちろん氷河期って就職先すらなかった時代もあったわけだから、そういう意味ではすごく運が悪かったと思うんだけど、実際に入ってからのことっていうのは、そんなに『氷河期の人だから』とか、『売り手市場の時だったから』とかっていうので、どっちが得するとかどっちが優秀かとかっていうのはない気がする」
時代の影響はあったとしても、就労後も働き続けるかどうかは本人次第であると回答した。
「良い大学に入り、良い会社に就職する」を捨てる
そして、マツコさんは農業や後継者不足に悩む職人業といった分野への就労支援を提案する。
「全員が全員、ビルの中で事務職をすることが向いているとことは絶対ありえないじゃん。でも、深く考えることなく、『どこどこ大学の経済学部を出て、どこどこ商事に入り』みたいなさ、『それが良いんだろうな』っていうレールから外れてしまったことで、何もかも失ってしまったかのように錯覚している人はいっぱいいると思う。そういう人にいろんなものを気づかせてあげるキッカケになるんだったらすごく良いと思う」
様々な職があり、様々な生き方があることを教えてあげる支援策も有効だと語った。