「PTAでメンタル病みました」と苦しむ人々 「役員仕事のため自分の子ども放置」「忙しくて仕事やめた」
筆者も子どもが幼稚園のときから何度か役員を経験しているので、気持ちは分かります。PTAは加入任意のボランティア団体であるにもかかわらず、多くの学校で「子ども一人に付き1回は役員をやること」「フルタイム勤務でもひとり親でも関係なく、全員が平等に」など、謎の強制力で多くの保護者を縛り付けています。
スレッドには不満が噴出していました。
「役員の仕事のために自分の子供を放置することになるPTAには疑問です。(中略)役員になった日には家庭は崩壊し始めます」
「どうしたら無くしてもらえるの? PTA廃止の国民投票やって欲しい!」
なかには、「忙しくて病んで仕事辞めたよ」という人も。専業主婦からも「ワンオペで介護もあるし役員やるために専業やってるわけじゃないのに無報酬で時間を割くのは本当に不公平」との怒りの声が上がっています。
渋々やっている人が多いため、やらない・できない人を敵視してしまうのも良くない特徴のひとつです。「無償だからもめる」など、お金を払って第三者機関に委託したいという意見も多くありましたが、これには「誰が管理するの?」とすかさずツッコミが入りました。
「PTA自体はあっても良いが、負担をもっと減らしたい」
一方で、「廃止には反対」というコメントもあります。
「PTA自体なくすと、子供達に弊害が出ることは明らか。 無駄をなくし子供達が充実した学校生活を送れる様に、親なんだから時間を割くことはしなくてはいけないと思う」
また、「先生方は忙しいのでPTAの活動で支えられている部分が大きい」などと諭す人も。学校によっては協力的な保護者が多いところもあるようで、本来は、そうしたやる気のある人ができる範囲でやるべきことでしょう。
スレッドには、廃止とまで行かなくても規模の縮小をしたいと挑んだ人が、「挫折した」と語っています。
「あれ、減らしたくない人が結構いるんだよ。減らすどころかよりたくさんの事をPTAでやって、さすがPTAと言われたい人がね」
改革には、前例主義や地域行政、PTAを自分の存在意義にしている人たちなど、いくつもの壁がそびえ立ちます。仕事と子育てで余裕のない母親たちに、それらと戦う余力はないでしょう。
諦めムードの中、「PTA自体はあっても良いと思うけれど、役員になった時の負担をもっと減らしたい」という意見は多く、筆者も同感です。無報酬でも、本当に子どものためになる、意味のあることなら良いのですが、親だけの文化交流会や講演会、アナログ的な事務作業など、「仕事を休んでまでやらなきゃいけないこと?」と疑問が湧くこともしばしばです。
ちなみに筆者は今年度、広報委員を担当しましたが、教頭先生がイベントの写真を即日学校ホームページにアップする今、紙で作る必要あるのか…と思わずにはいられません。やはり時代に合わせて変えて行く必要はあるでしょう。