人気YouTuberへの相次ぐ”住所特定” 「宅配便の送り状」「部屋の壁紙」に要注意
住所を特定されてしまうYouTuberが跡を絶たない。YouTuberのカズさんは12月3日投稿の動画で住所特定される原因を語った。カズさんはUUUM所属で、チャンネル登録者数175万人の人気YouTuberだ。DIYやガジェットレビュー、料理などの動画を配信している。
カズさんも住所特定された経験がある。最近は動画がHD化して細部まで映ってしまうために、宅配便に貼られた送り状が動画に映り込んでバレしまうことがあるという。ほかにも、賃貸物件であれば部屋の間取り・壁紙と、引越し業者や近隣住民の口コミから特定されるケースもある。
カズさんは福井県在住であることを明かしており、投稿動画には自身の畑なども写っている。ただ、顔出しをして活動している以上、特定されることは覚悟しているようで、「プライベートを晒しながら住所を隠すなんて不可能」「マンションまでは確実にバレる」とコメントしている。
住所を特定され食べログに登録されてしまったYouTuberも
人気YouTuberの多くは住所を特定された経験があり、その旨を動画投稿する人も少なくはない。ヒカキンさんも以前、ピンポンを2時間鳴らされ続けたり、帰宅したら待ち伏せをされていたりしたこともあるという。
はじめしゃちょーも住所特定が原因で、度々引っ越しをしている。以前は自宅に牛フン400キロが着払いで送られ、4万円程度支払ったという。今年もサインを求める親子に自宅を突撃されている。
またヒカルさんは、マンションの近隣住民からストーカ行為をされて引っ越している。自宅が食べログに登録されたり、住居の外観の写真をツイッターに投稿されたりしたというYouTuberもいた。住所が特定されたことをネタにするゆゆうたさんの様な人もいるが、デメリットの方が大きいだろう。
外部のスタジオで撮影すれば大丈夫?
では、一体どうすればいいのか。ITジャーナリストの井上トシユキさんは「特定されたくなければYouTuberをやめなさい、としか言えませんね(笑)」と語る。YouTuberは自宅で撮影・配信をすることが多いため、
「窓の外に特徴的な建物があれば、そこからアタリをつけて探す人もいます。また自宅付近の公園や川原などでは撮影しないほうがいですね。そこがどこなのかピンと来る人はいますし『あいつまたここで撮ってる。この辺に住んでるのかな?』と特定してしまう人もいます」
という。ほかにも恋人が住んでいる場所付近など、自分が普段いる場所では撮影しないほうがいいと話す。実際、特定する方に非があるのだが、
「元々特定する気がなくても、特定できそうだと思ったら、『何かボロを出さないかな』と動画・配信を見るようになる人もいます。最近は生配信可能のスタジオなどもあるので、自宅ではなくそちらを利用する方がいいのではないでしょうか」
と配信者側も注意を払うべきだとコメントしている。