上司に裏切られ「子供の卒業式」も欠席。数億円の現場を一人で回す男性、工事完了後の即退職を決意
この一言に男性は唖然とした。発注者の手前、その場は無言で通したが、打合せ後に「話が違うのではないか」と問いただしても、常務は知らないフリを貫き通したという。結局、常務は「『自分の工事経験でしかこの工事はできない』と嘘をついて」別の工事担当になり、男性は大きな現場を一人で背負わされることになった。
こうして現在、「工程、安全、労務、発注者対応、原価・変更管理」など、膨大な業務をすべて単独でこなしている。当然、休みなど取れるはずもなく、悲痛な声を上げている。
「多少の休日出勤は仕方ないとは思いますが、あまりにひどいです」
「子供の卒業式にも出席できませんでした」
現場には同じ部署の人が手伝いに来ることもあるが、あくまでも「手伝い」という認識でしかないという。自社の仕事という当事者意識を持つ者は皆無で、中には男性より一回りほど年上でありながら、朝から晩までスマホをいじって遊んでいる者さえいる。
「担当者以外は部外者のような会社なのです」
絶望した様子の男性は、常務とは30年来の付き合いがあり、かつては深夜や休日返上で協力し合ってきた自負があったと話す。それだけに、「言葉では言い表せないほどのショック」だという。常務にも会社にも失望した男性はすでに去就を決しているようだ。
「何とか工事完了の目途がついたので、完了後は速やかに転職活動を行い早急に辞めようと思います」
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