東京の生活に疲れた人々「どこに行っても人が多い」「宮古島で海を見ながら暮らしたい」
2020年6月、「東京都の人口が初めて1400万人を超えた」と報じられた。このコロナ禍においても、東京の人口はますます増え続けている。
地方在住者のなかには、「東京暮らし」に強烈な魅力を感じる人もいるだろう。しかし都内在住のキャリコネニュース読者からは、
「どこに行っても人が多くて疲れる。人との距離を置いて1人になりたいと思っても、都内では1人になれる場所もない」(30代女性/医療関係/年収200万円)
「スーパーの野菜やお肉は、金額の割に美味しくない」(50代男性/商社/年収800万円)
という声が寄せられている。そこでキャリコネニュースでは、東京暮らしに不満を感じている人に対し「移住するならどこが良い?」というアンケートを取った。“東京人”が憧れる土地とはどこか、ぜひ注目してほしい。(文:大渕ともみ)
三大都市近郊が人気「海や山に近く、インフラも整備されている」
IT・通信系企業に勤める50代女性は、東京暮らしの不満は「住宅の狭さのみ」と語る。そのほかに気になる部分はないようで、理想の移住先として東京近郊の都市を挙げた。
「神奈川県横須賀市に住んでみたい。海の近くで暮らせて、都心まで遠くはなく温暖で自然豊か」
福祉関係で働く50代男性も「東京は家賃が高く、満員電車がしんどい」と不満をもらすものの、都会暮らしを捨てきれないようだ。「移住するなら兵庫県神戸市。海や山に近く、インフラも整備されている」と理想の土地に思いを馳せる。
東京に住み慣れた都会人にとっては「ほどよく栄え、ほどよく自然もある」が移住先の条件なのかもしれない。そのほか、
「海の見える地方都市」(60代女性/商社/年収450万円)
「熱海か小田原。家賃が安くて、買い物するところはある程度ある」(50代女性/流通・小売/年収300万円)
という声が寄せられている。
宮古島、軽井沢、ハワイ……。リゾート地への移住を夢見る人も
都会暮らしに疲れているのか、リゾート地への移住を夢見る東京在住者もいる。医療業界で働く30代女性は「宮古島に移住したい」と胸の内を明かした。その理由について、
「リゾート地でありながら、人が密集しているところではない。きれいな海を見ながら1人でのびのびと暮らしていけそう」
と説明。東京の人口密度の高さに辟易した結果の夢なのかもしれない。
「都内在住では支出と収入が見合わない。空気も悪い」と不満をこぼすのは、金融業界で働く40代女性だ。ちなみに「年収は約150万円」と明かしている。確かに東京で暮らしていくのは大変かもしれない。女性は、移住するなら「緑に囲まれた土地、軽井沢で暮らしたい」と日本でも有数の避暑地を挙げている。ほかには、
「ハワイ!暖かく、のんびりしているから」(30代女性/メーカー/年収500万円)
と、海外リゾートへの移住を望む声もあった。東京に住んでいれば、「都会の喧騒を離れ、のんびりと暮らしたい」と願うものなのかもしれない。
※キャリコネニュースでは引き続き「東京に住むのはしんどい?」や「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。