「通常の賃貸は建物の内側のみで、外壁は含まれない」と切り出す男性。その例として賃貸住宅の場合は、「広告看板を貼ったり、ネズミの進入口を塞いだり、自販機を置いたりはできない」という。また一方で、
「最近では少なくなったが、光ファイバーを引き込むための壁の穴開けがNGな物件もある。賃貸は退去時に原状復帰が必要になるため、身動きが取れなくなる。しかも高齢になると、賃貸を借りようとしてもOKが出ない場合も珍しいことではない。安定収入がない人も同様に借りるのが困難」
と賃貸住宅のデメリットも並べた。これらを踏まえた上で「持ち家は自由自在。不便なところは好きなように変えることができる」と持ち家の購入・運用ポイントについても、独自の見解を主張している。
「幸い日本全国には家が余っていて、捨て値の中古物件がたくさんある。一括で買える程度の良物件を購入し、不動産以外は生前分与するなどして、相続放棄するのも1つの手だ。関東圏であれば、まだ買い手が付く場所も多いので、そういった場所を購入して、亡くなった際の処分に備えるのもいいだろう」
そう語る男性だが、新築の戸建てを購入する際、「住宅ローンを組むのは注意が必要」と忠告している。その理由については「被災した際に借金だけが残ることになる」とのことだ。
「永遠に支払う家賃で可処分所得が少なくなると、老後の心に余裕もなくなります」
都内の50代男性も、持ち家のポイントに住宅ローンをあげる。男性の場合は、住宅ローンの完済を前提としており、払い終えた資金を貯蓄や投資に回せる「運用」に着目している。その点について「自身で月々の収支を考えられる力を備えるべき」と助言。
また独学でFPの資格を取得すれば「ライフステージごとの支出も把握でき、住居費についてのトータルバランスが分かります」とも付け加える。こうした男性自身の経験則を踏まえた上で、
「仮に、年間100万円以上の家賃やローン返済をしていたとします。そんなことをしていたら、大学生の子ども2人の学費は捻出できません。もちろん老後に家賃を支払うだけの収入なんて期待できない訳ですから。可処分所得が少なくなると、心に余裕もなくなります」
男性は住宅ローンを完済させておけば、賃貸のように住居費が永遠の足枷になることなく、心の余裕を持てるということを伝えている。
ほかには、
「子どもが夜泣きをしても、隣家を気にしなくてよい。また1階と2階で夫婦が離れて寝れば、子どもが夜泣きをしても、片親が起きるだけで済む。共働きの我が家では、万年寝不足の状況は避けられている」(40代男性/愛知県)
という声も寄せられていた。
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