一見すると、便利で華やかなイメージのある東京暮らし。しかし、東京生まれ・東京育ちのキャリコネニュース読者からは「東京に住むのはしんどい」という声が寄せられている。
現在も都内に住み続けている50代男性(医療・介護・健康系/年収300万円)は、東京の人ごみに疲れているのか、
「『お願いだから、もうこっちに来ないで!』と悲鳴を上げたくなりますね」
と胸の内を明かす。男性の不満はこれにとどまらない。(文:大渕ともみ)
「電車の路線や本数が多いからって便利なの?それって人が多いことの代償じゃないの?」
男性は、都内でも特に人の多すぎるエリアとして「新宿・渋谷・池袋」を挙げ、「人との快適な距離を置ける状態にない。人とぶつかるのが当たり前な環境に耐えられない」と嘆く。また、
「電車内のイザコザは、過密な環境のせいだろうと思います。日本人は、西洋のようなスキンシップの文化がないから、ストレスがかかっているのでは」
と分析。確かに、通勤ラッシュの時間帯の電車内は、すし詰め状態で皆ピリピリしている。毎日そのような環境に身を置いていては、ストレスを感じても仕方がない。
男性は「上辺だけの人間関係が多く感じられ、数多の社交辞令には喜びも安心も感じられない」と人間関係の希薄さにも言及する。東京暮らしのメリットである”交通の便のよさ”についても
「電車の路線や本数が多いからってホントに便利なの?それって人が多いことの代償じゃないの?と素直に利便性を喜べない」
と複雑な胸中を打ち明けた。東京暮らしに相当嫌気が差しているようだ。
「沖縄に住みたい。自然の中で暮らすことで”癒し”がそばにあると感じられます」
では、どのような場所に暮らせば、男性は安住できるのだろうか。住んでみたい土地の一つとして、男性は「沖縄県」と答える。
「5年弱、実際に沖縄に住んでみて、よさを実感できました。もしくはノマド生活をして、冬は南方、夏は北方に住むのもいいですね。人は自然との調和が大切だから、自然の中で暮らすことで”癒し”がそばにあると感じられます」
長年の東京暮らしで、よほど自然に飢えているのかもしれない。男性は「生き物として”生きている感覚”を取り戻せそう。東京は”生きているだけで苦痛”だから」と安住の地に思いを馳せた。
そのほか、鹿児島県在住の東京生まれ・東京育ちの50代女性(専業主婦/年収100万円以下)は
「東京はとにかく人が多すぎる。20年前に『九州に永住しよう』と決めた。人との距離や自然の豊かさに『人間らしい生活だ』と思うようになった。車移動ですぐに温泉に入れ、季節を感じられ、食べ物もおいしい」
と語る。都内は便利に違いないが、長く住んでいると人や自然との適度なふれあいが恋しくなってしまうようだ。
※キャリコネニュースでは引き続き「東京に住むのはしんどい?」
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