就職氷河期を例に出すまでもなく、時代の経済状況によって生活水準が変わることはある。ゆえに、子持ちの筆者も、投稿者が娘の将来を不安に思う気持ちはよく分かる。
だからといって、娘が不幸になるとも限らない段階で、「自分(親)より不幸な子どもを持つ親御さん」と呼びかけるのは、いかがなものだろうか。「高所得の男性と結婚できないと不幸」と思い込んでいるフシがあるのもひっかかる。
スレッドの反応は、投稿者に対して「(娘だけに努力を求めるのは)虫がよすぎる」など、厳しい声が相次いだ。
「自分は運で手に入れた物を、努力しないと手に入れられない等と言われても説得力は無いんじゃないでしょうかね。高収入旦那を手に入れるスキルでも教えてあげる方が良いような気がします」
「幸せ=物資的な豊かさと思っているようですね。物質的な豊かさが人生のゴールとしたら、40代にしては随分浅はかすぎではないでしょうか」
また、「親子の人生をそれぞれのものだと切り離すコツは、狭い世界の専業主婦をやめて社会とつながりを持ち、広い世界と現代事情を的確に見ること」など、視野の狭さを指摘する人も。やはり専業主婦に対する風当たりは強いようだ。
「時給1000円レベルで働く気が起きません」と反論する投稿者
子育ての心の持ちようを相談しただけのつもりでいた投稿者は、批判の多さに驚いていた。「(努力している)親の姿を見せなさい」という助言に対し、後から「実は自宅でハンドメイド品のネット販売や投資等していてパート主婦レベルの年収はある」と補足している。
夫の稼ぎだけをあてにする無収入の主婦ではないという反論だが、
「好きなことなので苦労はありません」
「時給換算すると3000円になる為、時給1000円レベルで働く気が起きません」
などとコメントしていた。時給1000円レベルで働く人を敵にまわす発言で、これがまた印象を悪くしてお説教されていた。最後に、これも後出しだが娘のほかに障害のある息子もいるため働いていない、とも明かしている。
本題に戻ると、そもそも本人や家族がそれで良ければ、専業主婦であることを責められるいわれはないだろう。批判されたのは「専業主婦だから」ではなく、「自分は運で来たけれど娘は努力しないとダメ」と明言したり、親の時代ほど稼げない人が多い時代に、「努力せず失敗した子どもを持つ人、心境は?」などと、無神経なことを聞いたりしたからではないだろうか。【参照元:お悩み解決掲示板 https://onayamifree.com/】