「おしゃれは足元から」という言葉もあるように、靴は意外と見られている。お悩み解決掲示板に6月下旬、 34歳の男性から「女性がデートで履いてくる靴」についての疑問が寄せられた。年齢もあって結婚も意識している投稿者は、友人から紹介された女性と何度か二人で会ったものの、些細なことが気になるという。
「靴がいつも同じなのです。スニーカーで、男性とデートで履いてくるような靴ではないのです」
相手の女性は「30過ぎた大人」で、おしゃれに気を使っていないわけではないが、「靴はいつも汚い」という。そこが非常にモヤモヤするようで、「自分は気にしすぎでしょうか?」と問いかけた。(文:okei)
「私もデートで普通にスニーカー履きますよ!」という声も
この投稿は注目を集め、60近いコメントが入っている。まず出ていたのが、「気にし過ぎです」という声だ。
「お洒落に気を使わないタイプかお金が無いのでしょう。彼女が気に入ったのなら靴をプレゼントしてあげると良いかと思います」
「私もデートで普通にスニーカー履きますよ!望ましいのは、パンプスでしょうか?パンプスって、いくらヒールが低いフラットのものでも、長時間歩いたり、立っているとけっこー疲れてしまうんです」
と、あえてスニーカーを履くという声も多い。職場で女性がヒールを強制されることに抗議する社会運動「KuToo(クートゥー)」を挙げ、ヒールや足先の尖った靴は女性にとって苦痛だと諭す人も。今はワンピースにスニーカーを合わせるのが主流で、「スニーカーが決してデートに不向きではないよ」という指摘もあった。確かにコーディネート次第だし、長時間歩くかもしれないデートでは、慣れたスニーカーを履きたくなる気持ちも分かる。
ただ、投稿者はスニーカーというよりも、「毎回同じ、汚いスニーカー」を問題にしている。20~30代の女性が1足しか靴を持っていないのもありえないという考えだ。デートはドライブ、美術館、映画、ショッピング、ディナーなどに行ったというが、そのたびに「汚いスニーカー」一択の女性に、どんどん萎えてしまったようだ。
汚いスニーカーは「ズボラ」に見られてしまう
スレッドには投稿者に共感し、TPOを考えない女性に否定的な声も多かった。
「スニーカーですかぁ…たしかに私なら可愛くみられたいし…デートで履かないですね…」
「デートにはスニーカーは履かないね~スニーカー履くとしたらあんまり本命じゃない相手。それで汚れてるとしたら身なりに気をつけない人。家が散らかってるとかズボラでだらしないか」
投稿者もこれに同調して、「おしゃれじゃなくても清潔な人がいいです」「髪型、髭、爪、服装、靴がしっかりしている人は仕事できます」などと価値観を語っていた。細部まできっちりした人が好きなのだろう。
しかし寄せられたコメントの中には、高いヒールを履いて足腰を痛め、整形外科で作ったインソール入りのスニーカーしか履けなくなったという人も。「スニーカーをきれいにしておくことは大事だけど、好きな靴を履ける人ばかりではないです。捻挫の後遺症、腰椎椎間板ヘルニア、巻き爪、魚の目など足腰トラブルで履けない人もいます。そのことも知ってほしいです」と懇願していた。
相手がこうした事情を抱えているかは不明だが、人それぞれの理由があるだろう。しかし投稿者は踏み込んで理由を聞いたり、付き合ってもいないのに買ってあげたりする気はないそうだ。女性はまさに足元を見られ人格を値踏みされてしまったわけだが、彼女のほうでも、わざわざ靴を新調するほどの相手とは見ていなかったかもしれない。靴一つでここまで価値観の深読みができるとは、やはり足元にはそれなりの神経を使う必要がありそうだ。