「MはSEとして資格を取り、彼氏も移り変わり経験を積んでいるなと思っていました」と女性は振り返る。友人Mは彼女なりに人生を謳歌している様子だったのだろう。ところが……
「30歳が迫る頃、結婚・出産する友達も増え、Mは『結婚なんて人生の墓場』『子どもに拘束される』など、今までの友達に対しても毒を吐くように」
と突然すさんでしまったようだ。
女性は「職場の人への文句も多くなった」というMに対して、「ストレスか自分自身への焦りか」と思いやり、「気が晴れるよう、聞き役に徹して」いた。
「ただ、多忙な時期でも旅行のたびにお土産を渡すために会ったり、近況報告の手紙をくれたりするマメさと、会っても人の文句しか言わないので、だんだん『もういいのに…』と疲れを感じつつありました」
と当時の本音も吐露。そんなとき、女性の交際相手が留学することになり「結婚して渡航、子どもも生まれるという急な展開に」なった。その結果、
「マメな友人Mとは、メールやブログのみのやり取りになり、だいぶ楽になりました」
はからずも距離を取れたことで正直ほっとした様子の女性。だが、話はこれで終わらない。友人Mの態度は年を経るごとに酷くなっていったのだ。【後編へ続く】
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