友人はしつこく言ってきたが、「何度も、違う美容師さんに切られたら髪型も違ってくるし嫌だと断っていました」。ある日、髪を切ったがどうも気に入らなかった。そこで、一度勧められた美容院に行ってみようかと思って友人に伝えると、態度が急変した。
「あんなにしつこく私に勧めていたのに、その彼を私が奪おうとしていると言い出したのです。友人の彼氏でも何でもないのに……。そこから関係がおかしくなり、絶縁しました」
これまで散々おすすめしておいて、いざ行こうとすると逆ギレするのは完全に謎だ。
4人目は「お茶を習いたいね」と言い合っていた友人。まずは色々見学してからどこで習うか決めようと話していたが、何の相談もなく勝手に友人が、自身の母が習っている教室に決めてしまった。
そんな友人と縁を切ったのは、結婚式に誘われた時のことだ。二人は共通の知人の結婚式に呼ばれた。友人は受付を頼まれたが、「出来なくなったからお願い!」と押し付けられた。ちなみに新婦とは同僚になって2か月程度の浅い付き合いだった。
「何で私が……?と思いました。身勝手な人とは付き合えないので絶縁しました」
結婚式の受付は気を使うことも多く、そんなに親しい相手でもなければ積極的にはやりたくないだろう。女性としてはウンザリだったようだ。
5人目は40代前半の時の友人。彼女は事故で夫と娘を亡くしていた。遺された息子は、自身の息子と1歳違いで一緒に遊ぶようになった。
友人と2人で出かけた時のことだ。出先で友人は友達に出会い、話を始めた。気を利かせてその場から離れて待っていると、戻ってきたのは30分後。それなのに「ごめんね待たせたね」の一言もなかったという。
「以前もあまり好きではない友達と私を置き去りにして自分は他の友達と喋っていたり、一緒に遊ぼうと友人が決めた日に、時間を決めようと連絡したら『東京にいるから遊べない』と言われた事もありました。絶縁です」
友人関係がフェードアウトで終わることは多いが、そうするまでもなく早く縁を切りたいと感じる瞬間が多かったようだ。モヤモヤして自分を消耗させながら友人付き合いをするより、メンタル的に健全なのかもしれない。
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