タワマンの高層階って実際どうなの? 「とにかく静かです」と語る、世帯年収1500万円の女性
タワマン暮らしの便利なところ・メリットをたずねると、こうした点を教えてくれた。
「とにかく静かです。繁華街にあるタワマンですが騒音が気になったことはありません。 隣の部屋の音なども気になりません。ゴミ捨て場が各階にあり、毎日清掃業者の方が掃除をしているので清潔なのは嬉しいポイントです。それに、タワマンによるかもしれませんが、郵便受けに不要なチラシが入らないのもいいですね」
また「室内に虫が入って来ることはまずありません」というのもメリットの一つだろう。強風のため窓は滅多に開けないというが、まれに入って来るとすればどんな虫がいるのだろう。
「ベランダに出た時にカナブンやてんとう虫、小さな羽虫や小さな蛾に遭遇する時はありますが蚊がいないのがありがたいです」
都会は比較的虫は少ないものだが、蚊がいないと断言できるのは羨ましい限りだ。
少なくないデメリットも「忘れ物をして1階から戻るときは5分かかることも」
一方で、不便な面もあるそうだ。
「一階まで降りた時に忘れ物に気づいた時は、また上まで戻るのか…とがっかりしますね。戻るには、エレベーターがスムーズに来れば3分くらい、なかなか来なければ5分はかかりますので」
「自分だけじゃなく、宅配便もオートロックを解除してからなかなか届かないんです。他の部屋へも配達しながら順番に回ってくるので。それに最近は、通販の増加で『宅配ボックスに空きが無いため再配達』というパターンも多いです。600戸以上あるマンションなので、宅配ボックスもそれなりの数が用意されているんですが」
また防犯面は完璧かと思いきや
「人の出入りが多いので、オートロックをすり抜けて外部の人が入って来ることもあります。 今住んでいるタワマンは真ん中が吹き抜けになっているのですが、そこで飛び降り自殺をした人がいました」
と驚くような出来事もあったという。遮るもののない高層階ならではのデメリットは他にもある。
「角部屋ですが、日当たりが良すぎて日中はものすごく暑くて、カーテンは必須です。せっかくの眺望なのに…と残念ですね。4月でも昼間は冷房が必要な時もあるくらい。ただ、夜になると逆に冷え込むので寒暖差が辛いですね。それにリビングの窓が開かないタイプなので、空気の入れ替えができません。網戸もないですが、高層階は風が強いのでそこは納得しています」
昼間は4月でもエアコンが必要になるのでは、その時期も光熱費が高くなってしまうのだろうか。聞くと、「それなりに高くはなりますが、ペットがいて夏場や冬場はもともと24時間エアコンを付けっぱなしなので、我が家ではあまり気になるほどの増額ではありません。何千円も高くなる、というほどではないですね」と余裕を見せた。
気になる人間関係。タワマンマウントはあるの?
上層階の人が下層階の人にマウント取るという「タワマンマウンティング」という言葉もあるが、住人どうしの人間関係はどうなっているのか聞いてみると
「うちは賃貸なのでマンションの自治会に入っていません。知り合いも全くいないので、これといった人間関係のトラブル等は全くありません。そもそもエレベーター自体が高層階用と低層階用で分かれていますので。うちは高層階側を利用しますが、他の住人の方は挨拶やちょっとした世間話(今日は暑いですね、とか)をしてくださる方も多いです。以前住んでいた普通の賃貸マンションに比べて、とても民度がいいと感じています」
むしろ理想的とも言える快適さがあるようだ。
高い利便性や良好な住環境は魅力だが、デメリットがないわけではないタワマン暮らし。なぜタワマンに住もうと思ったのか。
「“タワマンの高層階に住む”という経験を人生で一度はしてみたかったからです。タワマンに住んだことのない人生と住んだことのある人生だったら、住んだことのある人生の方が面白そうじゃありませんか?」
そのため長く住むつもりはないそうで、「個人的には、それなりに日当たりの良い5~6階建てでエレベーター付きマンションの3階くらいがちょうどいいと思っています」と本音も語っている。
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