花壇の花が不自然に無くなっており、おかしいと思っていた女性は、偶然花を引き千切る高齢女性を発見したそうだ。女性がやめるよう伝えると高齢女性は
「盗って何が悪いのよ」
と返してきたという。「あなたがやっていることは窃盗罪です」と女性は伝えたが、高齢女性は「私の息子は警察署に勤めているからもみ消せるわ」と言って、自分の家に閉じ籠ってしまった。
高齢女性は一軒家に一人暮らしの様子だったため、女性は家族が来た時に相談しようと日々様子を見ていたところ、ある日、高齢女性の息子に会うことができたという。女性が先日の一件を伝えると、息子は
「スミマセン、母は認知症なんです。いつも切り花を飾っているので近所から取ったらアカンて言ってはいるのですが…」
と返してきたそうだ。
しかし、女性は「認知症だからといって、窃盗をしていいとはいきません」と語り、こう続けた。
「つらいのは、毎回引き千切る花は父が大切に育てていた花です。父は他界しており形見の花が毎年咲いてくれて嬉しく見ているのに、(高齢女性は)その花を最後の1輪まで引き千切ります」
亡くなった父の形見であるならば、花に対しての思い入れは一際強いものになるだろう。それを1輪残らず引き千切られるとは、その辛さは察するに余りある。
その後、高齢女性のもとにヘルパーが週に2~3回やって来ることが決まったそうだが、女性は「ヘルパーにも監視してもらいたい」と助けを借りたい心情を綴って締めくくった。
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