友人の家族は頻繁に病気を患い、そのたびに友人から連絡を受けていた女性は見舞い金を送っていた。友人からお返しはなかったが「気にしていなかった」そうだ。
ある時友人から「いつももらってばかりで悪いわぁ、今度洋服をあげるわね」と言われたが「捨てるしかないようなボロ」を渡されたという。
「自分の娘には着せられない。 長い間親友だと思っていたのに」
と、ひどく失望した様子の女性は、このほかにも友人の言動にモヤモヤしたことがあったようだ。
年末に友人から「ネコナデ声で『正月にうちに来てね』」と誘われ、「会社員には大切な正月休み、わざわざ行く気はなく」と気が進まなかった女性。「まして3人分のお年玉となると」と続けており、友人の目的は子どもたちへのお年玉だろうと疑ったらしい。実際のところはわからないが、女性が疑心暗鬼になるほど、友人の言動には日頃からお金をねだる様子がにじみ出ていたのかもしれない。
「『ありたき友というのは、物くるる友』なのか」
と女性がこぼすように、友人は気前の良い友が欲しかったのだろうか。
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