息子家族には受験生がいるらしく、その勉強に邪魔になるということであったらしい。「古いマンション」ということもあって1歳の子どもの鳴き声や笑い声などが下の階に響いてしまったのだろうか。さらに3年後、4歳になった子どもと、1歳の子どもの二人をお客が女性宅に連れてきたそう。しかしそこでもトラブルが起こってしまった。
「またまたインターホン。もしかしてと思い応対をしたら『受験生がいるから』と。自宅にいられないので近くのホテルをとりそちらで対応した」
たしかに3年の期間が空いているので、中学受験と高校受験の時期というように、運悪くかぶってしまったと推測できる。しかし女性がこのお客を招き入れてからわずか30分も経っていなかったというのだ。
「お客様が来て30分もいられないことを相手に伝えると、なんと今度は不動産屋さんから連絡が来て、『文句あるなら出てってもらって構わないので』と」
30分ほどの滞在でそこまでうるさくなるとは考えづらい。大家さんの息子家族ということで、いわゆるひいきもあったのだろうか。しかし女性はこの対応に我慢するしかないようで、
「今は息を潜めるぐらい静かに暮らしている。私達も50代後半なので引越しも苦痛なので」
引っ越しにかかる費用や手間を考えると億劫になるのは無理もない。しかしまだ50代後半なら先は長いのだから、窮屈な暮らしを続けることのほうが長い目で見るとマイナスになるのではないだろうか。
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