「犬をリードなしで散歩するのはやめて」ある日、再会した犬が車椅子になっていて……
女性は日頃から、「リードなしで散歩している飼い主を見たら注意するように」しているという。これは、犬が悲惨な目に遭わないようにするためでもある。
リードなしの犬と遭遇したときの体験談を事細かに綴ってくれた。
「夜11時頃、遠くから何かが勢いよく走ってきたときには驚きました。よく見たらミニチュアダックスフンド2匹でした」
2匹の犬の様子はというと、「長いリードを引きずって」いたという。女性が「引っかかったら危ない」と思ったのも束の間、飼い主の「20代くらいの男性がやたらゆっくり歩いて現れ」たそう。驚くのは、2匹の飼い犬を放しておきながら、「スマホを見ていた」ことだ。飼い主に違いない。そう感じ取った女性は、こう伝えた。
「『リードを持ってあげてください』と言うと、男性は小さな声で『すみません』とだけ言って去って行きました」
過去には、「飼い主が近くにいないこと」もあったそう。そのときの様子をこう回想する。
「ある夜、茂みがガサガサと音を立てて、タヌキかなと思ったら、柴犬より一回りは大きい犬が出てきました。リードはおろか首輪をしていないので、野良犬だろうかと警戒していると、犬もこちらをじっと見てきました」
「動いたら追いかけられるかもしれない」と思い、そこでしばらく立ち止まっていたという。そうしている中、「どこからか口笛が聞こえてきて、犬はそちらに走って」行った。口笛の正体は、飼い主だったのだろうか。「飼い主に話をしようにもどこにいるか分からないので一度も話せませんでした」と振り返る。このような不思議なシチュエーションを何度か経験したそうだ。
それから、数年経ったある日の昼間、その犬との再会を果たすが、女性が目にしたのは、あまりにも胸が痛む現実だった。犬は、「下半身が不自由になった」らしく、足には車輪がつけられていたのだ。首には「リードもつけられ、横には飼い主らしきおじさん」がいたという。
その犬はリードを付けていなかったばかりに交通事故に遭ってしまったのだろうか。女性は、このときの複雑な思いをこう綴った。
「もうこの犬は自由に走り回ることはできないのだと思うと、さすがに何も言えませんでした」
女性は、リードなしで犬を散歩する無責任な飼い主を他にも目にしたことがある。「狂犬病の予防接種率が地域によって50%を切る」というデータもふまえ、そうした飼い主たちに、こう疑問を投げかける。
「もし犬が通行人を噛んだらどうするつもりでしょうね」
そして最後に次のように書いていた。
「とにかくリードなしでの散歩はやめてほしい。リードをつけるのが可哀想だと思う勘違い飼い主がいるようですが、本当に犬を大切にしている飼い主は、リードなしで走れるドッグランに連れて行ってますよ」
飼い主たちには、この警鐘をどうか真に受けてもらいたい。
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