世帯年収1400万円、タワマン住みなのに「暖房ナシ」で越冬 電気代を極限まで節約する男性 | キャリコネニュース
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世帯年収1400万円、タワマン住みなのに「暖房ナシ」で越冬 電気代を極限まで節約する男性

画像はイメージ

温暖化の影響なのか昔に比べて冬は暖かい。それでも冬場に暖房は欠かせない。結果、コロナ禍のテレワークでは光熱費が急騰してしまったという人も多い。そうした中、都内のタワーマンションに住み、世帯年収1400万円の男性は、思い切った節約で光熱費の削減に成功したという。(取材・文:昼間たかし)

「どこで電気を無駄遣いしてるんだ!」妻にめちゃくちゃ怒られた

男性は保育園に通う息子との3人家族。出社が基本の妻に対して、男性は現在もテレワークだ。

「犬も飼っているので冬場は常にリビングのエアコンはついています。加えてテレワークになったことで、机のある仕事用の部屋でもエアコンを使っていました。当然、電気代はヤバイことになりましたよ」

今回、話を聞くにあたって男性は2021年と2022年の電気代をまとめてくれていた。その金額は、こうだ。

男性宅の電気代

男性宅の電気代

最高額は2021年2月の3万4190円。3人家族と犬1匹にしては、かなりの高額だ。男性が、電気代を減らす決意を固めたのは、まず金額の高さ。そして、妻の理不尽な叱責だ。

「なぜか妻にめっちゃくちゃ怒られました。『どこで、電気を無駄遣いしてるんだ』って。そりゃ、一日中在宅でかつ2部屋のエアコンがついてるから当然でしょう。それでも妻は『もっとパソコンの電源を切るとか工夫ができるはず』とか言うんです」

以来、妻はことあるごとに男性に対して「電気を無駄遣いしているんじゃないか」と文句を言うことが増えた。また冬になれば、妻がうるさくなる。それを恐れた男性が電気代を減らすことを決意したのは2021年10月頃のことだった。

「いくらなんでも夏場はエアコンがなければ死んでしまいます。でも、冬はエアコンをつけなくても重ね着で乗り切れるはずだと思ったんです」

とにかく男性が避けたかったのは、電気代のせいで妻に理不尽に怒られることであった。

手袋をしてパソコンを操作するのは無理、そこで…

男性が工夫したのは、まず足元だ。

「冬用のもこもこスリッパでは、大して効果はありません。そこで購入したのが冬山登山用の靴下です。普通の靴下の上にこれを履いたところ効果は絶大でした」

冬山登山用の靴下は一足が2000円以上する高級品。なので2足しか買えなかったが、それでなんとか乗り切れたという。続いて男性が購入したのは、定番であるユニクロのヒートテック。

「ヒートテックの保温効果は抜群ですが、それだけだと限界はある。だから、その上になにを着るべきかを考えました」

そして、男性が出かけたのはワークマンだ。

「最近よくあるワークマン女子じゃなく、船堀店……昔ながらのガテン系の人が使っている店に行きました。冬でも野外で現場作業をする人のことを考えた作業着も揃っていますからね」

こうして、しっかりと着込むことで冬を乗り越えようとした男性。だが、寒さが厳しくなる2022年1月頃には、少し限界を感じたという。

「それでも防寒できないのが首回りと、指先です。首はマフラーを巻いたりしてしのげますが、問題は指先。手袋をしてパソコンを操作するのは無理でした」

考えあぐねた男性がたどり着いたのは、ハクキンカイロ。ベンジンを用いて発熱するオイル式カイロである。

「どこかで100年以上のロングセラーと聞いたことがあったので、購入してみました。熱量が高いので指先を十分に温めながら作業ができます。それに、オイル式なので使い捨てカイロほどランニングコストもかかりませんしね」

こうして、男性は一冬の間「仕事部屋はエアコンなし」を貫くことに成功、電気料金はかなり節約できた。2021年3月には3万3291円かかっていた電気代が、2022年3月には1万8349円まで下がった。2022年1〜3月の合計の電気代は、前年の同期間よりも3万3000円も節約できた。例え収入があっても、出費はできるだけ抑えようと努力する姿勢は見倣いたい。

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