結婚式のご祝儀が4人で合計5万円だった友人達 「非常識すぎる」と親もドン引き | キャリコネニュース
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結婚式のご祝儀が4人で合計5万円だった友人達 「非常識すぎる」と親もドン引き

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結婚式のご祝儀がきっかけで、友人の非常識さに気付き唖然とする人は少なくない。千葉県の40代後半女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収700万円)は、20歳のときに挙げた結婚式での衝撃エピソードを明かす。

「ある友人が、ご祝儀を4人で1つの祝儀袋に入れて持ってきた。その額は5万円。結婚式に参列しないならまだしも、披露宴にも出席し、引き出物まで持って帰った。親からは『非常識すぎる』とさんざん言われました」

友人たちは1人あたり1万2500円のご祝儀で、披露宴の高級料理を食べ、引き出物を持ち帰ったことになる。友人たちも当時は女性と同じ20歳前後の年齢で、社会経験が少なかったのだろうか。また女性は、友人のご祝儀についてどう思ったのか。詳細を聞くため、編集部は女性に取材を申し込んだ。(文:福岡ちはや)

ご祝儀を見た姉は「そんな非常識な人たちと友達なのもどうかと思う」

女性は「結婚式を挙げたのは25年ほど前のことです」と切り出し、ご祝儀事件の一部始終を語った。

「結婚式が終わり、私はご祝儀を実家に預けて自分の家に帰りました。その翌日だったかな、実家に行くと、ご祝儀を計算した家族から『4人で連名のご祝儀がある。しかも5万円しか入っていない』と話をされました」

常識外れのご祝儀を見つけたとき、家族はかなり驚いたようだ。

「『え?えー!?』となったと言ってましたね……。姉に関しては『そんな非常識な人たちと友達なのもどうかと思う』とまで。父は『そんな話、見たことも聞いたこともないよ』と言って、亡くなるまで4人のことを『1万2500円のやつ』というあだ名で呼び続けました。思い出すと笑えてきます(笑)」

家族がご祝儀の金額に眉をひそめたのには理由がある。母親から「結婚式で人の記憶に残るのは料理よ!」と口酸っぱく言われていた女性は、ゲストのために一番高いコース料理を選び、さらに追加料金を払って品数を増やしていたのだ。女性は、

「後日、友人から『結婚式のお料理おいしかったよ』と言われたときは、心の中で『そりゃそうだよ、1人2万円近くしたんだから!』と叫んでました(笑)」

と裏話を明かした。

「とてもケチな子が1人いたので『まぁ、あり得るな』と……」

女性は友人たちとの関係について、「高校時代の同級生で全員女性です。学生時代から仲良しで、卒業後もよく一緒に遊んでいました」と語る。本当に仲が良かったからこそ、想定外のご祝儀に複雑な気持ちになったようだ。

「当時はみんな20歳、未婚の社会人だったこともあり、彼女たちは食事と引き出物で1人あたり3万円以上かかっていることを知らなかったのでしょう。とはいえ、今でもひどいなとは思いますね。とてもケチな子が1人いたので『まぁ、あり得るな』という感想でしたが、ほかの3人も同調するとは……悲しいような、さみしいような」

その後、女性と友人たちの間でご祝儀の話題が出ることはなかったが、女性は4人のうちの1人が結婚式を挙げるときに、話の流れで親友にこの一件を打ち明けたそうだ。

「友人へのご祝儀をいくらにするか、親友と相談していたんです。親友は私の話を聞いて『そうなの?へぇー』と驚き、無言になりました。私は『まぁでも同じことするわけにもいかないし』と言って、結局3万円のご祝儀を包みました。同じ額にしてやりたい気持ちもあったけど、新郎は事情を知らないし、私のあだ名が“1万2500円のやつ”になるのも嫌だったので」

「友人たちがしたことは、今考えても一般常識に欠けている」

大人の対応で、友人の結婚式では常識的なご祝儀を用意した女性。4人のうち3人は結婚式を挙げなかったそうだが、少なくとも結婚式を挙げた友人は自分の過ちに気が付いただろう。女性と4人の友人関係は今も続いており、個別の付き合いはないが同級生同士の集まりで顔を合わせることはよくあるという。

女性は「一般的に結婚式のご祝儀は、最低でも3万円だと思っています。友人たちがしたことは、今考えても一般常識に欠けていることです」と厳しい言葉を並べる。

「私自身は、会社の同僚、後輩、友人たちのお祝いごとやお悔やみごとでお金を出し渋ったことは今まで一度もないです。この歳になってみて、人のために使うお金が巡り巡って自分のもとに返ってくるのは本当だと実感しています。たしかにポンポンポーンって出すには高い金額かもしれないけど、相手にとっては一度しかないことがほとんどだし、あとで間違いに気付いても過ぎ去ったときはもう戻せません」

ただ、亡き父が友人たちに面白いあだ名をつけたことは、女性のなかで良い思い出になっているという。女性は最後に「いろいろと思い出せたことに感謝です。私は離婚しましたが幸せに生きているので、そう思えるのかもしれません」と語った。

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