その友人とは職場が同じだったことがきっかけで仲良くなったという。お互いに職場結婚で、夫の転勤が偶然重なることもあったため、最初のうちは励まし合い、助け合う楽しい関係を築けていたそうだ。
「それが数年経ち、私の夫が昇進し、転勤する度に少しずつ態度が変わっていきました」
いつしか友人からは国立大に就職した娘の「自慢を永遠と聞かされる」ようになった。それでも女性は友人との付き合いをやめなかった。当時の胸中について、「私も子どもの相談もしましたし、自分がパートに出ていたときの愚痴も彼女にたくさん聞いてもらいました。本当に感謝していたんです」と語る。
絶縁の決定打となったのは、女性の夫が55歳で退職し系列会社に行くことになったときに、友人が発した言葉だった。
「彼女から『結局ご主人ってどこに再就職するの?』と言われて。説明すると『あー、よかった!うちの主人はまだ55歳過ぎても今の会社に残るから、娘が結婚するとき聞こえもいいし。本当よかったわー』って言い出しました」
予想外の言葉に女性は理解が追いつかなかったのだろう、その場では「えっ?」と思うだけで何も言えなかったそうだ。しかし帰宅後は「ふつふつと怒りが増してきて、どうしようもない気持ちでいっぱいでした」という。面と向かって夫を見下すような発言をされたのだから当然だ。
その後も友人は、女性の夫の交友関係を根掘り葉掘り聞き出そうとするなど不快な言動を続けた。さすがの女性も「プチンと糸が切れてしまいました」と言い、
「彼女のメールには一切返信せず、そのままになってしまいました。あれから7年くらい経ちましたが後悔はありません。が、ときどき思い出してはイライラします」
と結末を綴った。
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