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学生時代の“先輩”のせいで妻が精神的に不安定に ある男性が絶縁宣言にいたるまで

画像はイメージ

人の悪口を言う友人とは、できるだけ早く縁を切るほうがいい。悪口の対象が自分や自分の大切な人になることもあるからだ。広島県の30代後半の男性(営業/年収500万円)は、「中学生のときからの1学年上の先輩」と絶縁した。

「中高大と同じ学校で同じ吹奏楽部に所属。社会人になって私が立ち上げた吹奏楽団でも、その先輩は他県から通って手伝ってくれていました」

と、長いつき合いの中で義理深い一面がある一方で、絶縁を決めた出来事も明かした。(文:林加奈)

「私や一緒に楽団に参加していた妻の演奏についてこき下ろされたのはこたえました」

自粛ムードが続いたコロナ禍でも、その先輩は県外から演奏会に駆けつけてきたという。

「コロナ禍の中、どうにか迎えた楽団初の演奏会。その先輩は春からさらに遠方へと転勤が決まっており、この演奏会では育休を駆使して手伝ってくれていましたが、演奏会後の退団が決まっていました。演奏会は先輩のおかげもあり大成功をおさめることができ、私はお礼のためにワインを片手に先輩が宿泊していたホテルへ向かいました。ホテルでは先輩もまたワインを手に迎えてくれて、二人で演奏会を労い合いました」

酒が進むにつれ、先輩の本音が出てくるようになった。

「楽団の運営方針について『つまらない』はまだ許せましたが、私や一緒に楽団に参加していた妻の演奏についてこき下ろされたのはこたえました。妻も実は大学の時の吹奏楽部の後輩、つまり先輩とも知り合いでしたが、以前に同じように酒の席で演奏を否定されたのをキッカケにして精神的に不安定になっており、この日は頑として参加しようとしませんでした」

男性の妻は、先輩の本性を見破っていたのだろう。男性もその場で先輩からこき下ろされながら、あることに気づいた。

「中高大と常にこの人の精神的な支配下にあったこと。挙句、最も大切な妻を精神的に追い詰めてしまったこの人を、まだ慕っていたこと。キレてしまったというのが正直なところかもしれません」

その結果、男性は「その場で絶縁宣言をしてホテルを後に」し、潔く絶縁した。

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