廃車の中で鳴いていた子猫を保護 1年後、悪性腫瘍が見つかるも幸せな“ニャン生”にしたいと奮闘する飼い主さん | キャリコネニュース
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廃車の中で鳴いていた子猫を保護 1年後、悪性腫瘍が見つかるも幸せな“ニャン生”にしたいと奮闘する飼い主さん

真夏にスクラップ場の廃車の中で力いっぱい鳴いていた…黒猫あさりさんのXより

真夏にスクラップ場の廃車の中で力いっぱい鳴いていた…黒猫あさりさんのXより

猫が背中を丸め、毛を逆立ててぴょんぴょんと横に飛ぶのを猫好きさんの間では“やんのかステップ”と呼びます。本来は威嚇のポーズですが、すべての猫がやるわけではなく、「おもしろい」「かわいい」と人気です。

この“やんのかステップ”がXで話題の黒猫の女の子「あさり」さん。現在のお姿からは想像できませんが、あさりさんは子猫のとき、「実家の近くにあるスクラップ場の廃車の中」にいたのを保護され、「シラミだらけで痩せていました」とのこと。飼い主の黒猫あさりさん(@kuro_asari5bee)に、お話を伺いました。(取材・文:辻ひかり)

「いざというときにすぐに対応できるように…」動物病院&職場の近くに引っ越し

ケージから出たいのかな?保護後、元気そうなあさりさん。黒猫あさりさんから提供(以下同)

ケージから出たいのかな?保護後、元気そうなあさりさん。黒猫あさりさんから提供(以下同)

子猫の頃から大きな瞳が印象的なあさりさん

子猫の頃から大きな瞳が印象的なあさりさん

2020年7月の猛暑のなか、子猫だったあさりさんがスクラップ場の廃車の中で長い時間鳴いているところを、黒猫あさりさんのお父さんが見つけました。母猫が迎えに来るかと思い様子を見ていましたが、熱中症や脱水症状が心配になって保護に至ったそうです。

保護当時は衰弱して痩せており、シラミもついていましたが、家族でお世話した結果、「今は4キロの立派な成猫になりました」と黒猫あさりさん。

愛情をたっぷりと注がれ、美しく成長したあさりさんですが、しかし1年後の2021年10月に「悪性腫瘍」が発覚しました。

「シッポの付け根にイボのような出来物ができて、不思議に思って動物病院で取ってもらったら、それが悪性腫瘍だと判明しました」(黒猫あさりさん、以下同)

ただ幸いなことに、「今は特に体に異常が出ているなどはない」そうです。しかし「いざというときにすぐに対応できるように」と、かかりつけの動物病院と、ご自身の職場の両方に近い場所に引っ越しました。

「ペット可の物件で、病院と職場どちらも近い場所は探すのにかなり苦労しましたが、前は1時間近くかかってた距離が10分に短縮され、日々のあさりと過ごす時間も増え、引っ越して良かったなと思っています」

猫も家族の一員とはいえ、引っ越しはなかなかできることではありません。

「本当は多頭飼いも少し憧れていましたが、体力的にも金銭的にも100%の力をあさりに使いたいと思って諦めました。今はあさりが猫に生まれてよかったー!と思ってもらえるような、幸せを感じてもらえるようなニャン生にしたいと心がけています」

と、惜しみなく愛情を注いでいます。

臆病だけれど好奇心旺盛。「ありのまま」を撮るように

”やんのかステップ”もキュートなあさりさん

”やんのかステップ”もキュートなあさりさん

あさりさんは、どのような性格なのでしょうか。

「あさりは臆病なくせに好奇心も旺盛で、なかなか抱っこはさせてくれないですが、私の布団に入ってきたり、外出から帰ってきたときの甘え方など、猫らしいツンデレな性格です」

“やんのかステップ“のほかにも、躍動感のある写真や大きな瞳が印象的な写真が投稿されていますが、撮る際のコツを伺いました。

「あまり美しくとか、映えている写真を撮るより、猫なのかよく分からない写真だったり、変な格好になっている、ありのままのあさりを撮るようにしています。骨格が小さいからか、瞳は大きいなと思います」

そんな魅力に溢れているあさりさんのチャームポイントは、「鍵しっぽ」とのこと。先端が曲がっている鍵しっぽは、幸運を招くと言われています。あさりさんは、これからもたくさんの幸せを飼い主さんのもとに運んできてくれることでしょう。

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