「俺は長男だ。俺の実家を優先しろ」婚約中の彼氏の言葉にドン引き 彼の家族も非常識すぎて……【後編】
彼の母親や姉が毎週末に女性を誘うように、女性の兄にも彼を毎週誘ってもらった。
「もちろん兄も暇ではないので、フリだけです。(彼が)毎週誘いに乗るわけはないと踏んでいました。兄はのりのりで、『俺の妹を泣かせたらただじゃあおかない』とコワモテ顔で発言したり、かなり演技して妹馬鹿になってくれました」
ところが彼は1回目から「緊張するから行かない」と断ってきた。翌週も、そのまた翌週も断り続けた。一方で彼の実家に誘われた女性も、「兄と約束がある」と断った。
「結局、彼は一度も兄の誘いに乗りませんでした。その上『お兄さんに、そう頻繁に誘われても困るって言ってくれ』と言ってきたので、その言葉そっくり返すわ、と(伝えた)」
女性は、これでようやく自分の気持ちがわかっただろうと胸を撫で下ろしたが、このあと彼は信じられない言葉を返してきたのだった。
「『俺は長男だからいいんだ。お前は家に入る身だから、俺の実家を優先しろ』と言い出したのです。これはだめだ、と思いまして、別れを切り出しました」
婚約中からこんな様子では、結婚後に家族の用事を毎日のように言いつけられそうだ。女性の判断は賢明だっただろう。だが、話はこれで終わらない。このあと婚約破棄を知った彼の母親と姉が取った行動は、女性の想像をはるかに超えてきたのだった。
総務に捏造のタレコミ。上司に相談するも……
彼、母親、姉の3人は女性と同じ病院に勤めていたが、総務に女性の素行に関して捏造のタレコミをしたり、よくないウワサを流したりと散々だったという。上司にも相談したが、人数では彼の家族に負けるという理由で強く言ってくれなかったようだ。
結局、馬鹿馬鹿しくなり、転職して今は心機一転、新しい病院で働いているそうだが、「もちろん報復もしています」と続けた。
「誹謗中傷のせいで不眠になった件について、彼の一家に賠償を求めました。勿論いろいろ証拠は集めてから辞めました。非を認めさせることが目的だったので、弁護士費用に謝罪のお金は全て消えましたが、転職を余儀なくされた一家に一矢報いたので満足です」
女性は、実は兄が裁判官で、そうと知った彼はひどく慌てていたとも明かした。彼は、女性の兄の写真を見ていたのか、体格の良さから「ガテン系だと思い込んでいた」とか。女性のことも見下してきて、「事務のくせに」と言われたそう。
「准看護師の彼より合格率の低い国家資格もちなのですけどね。結婚しなくてよかった。今は兄と暮らしています。兄は結婚願望はないようですし、私も結婚する意欲は失せているので、このままでもいいかなと思っています」
彼の母親や姉は確かに強烈だった。しかし、彼が気持ちに寄り添ってくれていたら女性は婚約破棄しなかったかもしれない。義実家問題にも同じことが言えるだろう。
※キャリコネニュースでは「義実家との衝撃エピソード」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/ZF2OB2TZ