その店には女性の体型に合う服は売っていなかった。そのため、
「私は自分には入らないので、自分には無関係だと割り切って、友人に似合うかとか、合わせる服とか、友人のことか見ていませんでした」
と脇役に徹することに。すると一人の店員がやってきた。服を見ている友人ではなく、なぜか女性に対して声を掛けてきたというのだ。
「友人ではなく私の目を見ながら 『どんどんご試着どうぞ~』と言ってきました。 その目は、明らかに『あんたには無理』と言っていました。『私のじゃなくて友人の服を見てます』と言ったけど、店員は 『お客様にもお似合いだと思いますよぉ~。どうぞご試着なさってくださいね~』と、含み笑いをしながら目を大きく見開いて真っ直ぐに私を見て言ってきました」
20年以上も前の出来事だというが、よほどショックを受けたのか、脳裏に焼きついているようだ。店員の真意はわからないが、当時高校生で、多感だった女性にはきつかったのだろう。
「恥ずかしいのと怒りで、友人に言ってすぐにお店から離れました。あまりに衝撃的だったので、あの時の店員の表情と言葉は忘れられません。(中略)友人には購買意欲があったのだから友人におすすめすればいいのに……」
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