「この子は何のとりえもないのに離婚して……」 親戚の前でこき下ろしてくる母親に絶望した女性
親からの扱いが兄弟姉妹で違うと、後々まで遺恨が残るものだろう。「私は昔から常に姉と比較されてきました」と辛い過去を明かす60代女性。しかも
「私の息子は何の落ち度もないのに、姉の娘と比較されてきました」
という始末だった。悲しい出来事が起きたのは数年前のこと。母の姉(伯母)が施設に入ったとき、「もう会えなくなるかも?」という不安から、姉と母、女性の3人で故郷の九州へ旅行したときだ。(文:長田コウ)
「何も知らない親なのに何でこんな事を言われなきゃならないのか?」
久しぶりに会った親戚は女性にとって馴染みのない相手だった。驚くことに、母親はその人たちの前で女性を「こき下ろした」という。
「この子は何のとりえもないのに、離婚して、また良い人に巡り合えて運が良いのよ~。仕事中でもすぐ連絡取れて暇そうだし、何でこの子ばっかり運が良いのか分からなくて」
ほとんど知らない親戚に対し、離婚の事なども暴露し言いたい放題だ。当時、「その後のチケットを叩きつけて、一人で先に帰ろうか」と思うほど屈辱感があったそう。涙が出そうになるも、必死にこらえた女性。
「聞いていた親戚も困った様子で、隣にいた叔母は小さい声で『そんな事ないわよね、頑張ったから良い人が見つかったのよね』と言ってくれた程でした」
「もう50も過ぎた大人なのに、私に興味なく、私の事なんて何も知らない親なのに何でこんな事を親戚の前で言われなきゃならないのか?」
こう怒りが込み上げた様子の女性。そもそも、身体の悪い母を故郷にいる姉に会わせてあげようという気遣いで計画した旅行だった。しかも、
「足の悪い母の為に旅程を組んで、全て母が座って移動できるように在来線まで特急などの指定席を確保して、準備したのも私です」
そんな次女に、母は「その後も何事もなかったように振る舞い」時間が過ぎたそう。宿泊の際、女性だけ別の部屋だったため、家にいる夫に泣きながら電話をしたという。唯一の心の拠り所だっただろう。この出来事を機に、改めて母には情が無いことを思い知ったのだ。
「昔から様々な事があり、自分では何一つ期待していないつもりでしたが、やっぱり私は認めてもらいたかったんだな…ということがハッキリと解りました。でも、もうその僅かな望みは切り捨てよう、と心に誓いました」
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