「今乗るはずの電車がありません」ホームで女性が体験した九死に一生、見知らぬ男性に救われる

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あわやというタイミングで命拾いをした人がいる。投稿を寄せた女性(東京都/70歳以上)は、約20年前に駅のホームにて、九死に一生を得る体験をしたという。
当時女性は出勤中で、日暮里駅の常磐線のホームにいた。松戸へ向かう予定であり、しばらく電話連絡ができない旨を会社に伝えていたという。そして連絡が済んだ頃には「もう電車が来ていました」といい、
「電車のドアが開くと、車内はそれ程混んでおらず座れる状況でした」
と車内の様子まで記憶している。「良かった、座っていける」と足を踏み出した女性だったが、不意に右腕を強く引っ張られた。(文:湊真智人)
未だに忘れられない…「あの時、あの方が止めてくれなければ」
突然のことに驚き、「何をするの」と思わず相手を睨んでしまったそうだが、そこには30代くらいの男性がおり、
「あぶないですよ」
と意外な言葉をかけられた。そのあと女性は驚きの光景を目の当たりにする。
「振り返り前を向くと、今乗るはずの電車がありません。あらためてホームの先を見ると、まさに電車が入って来るのが見えました」
もし男性の静止がなければ、そのまま線路へと転落していたことだろう。確かに見えていたはずの電車は幻だったのか、それとも……。
その後女性は「ちょっと恥ずかしかった」ため、「すみません」と小声で謝り、少し離れたドアから乗車したという。
一連の体験は強い印象を残したようで、女性は以下のように振り返っている。
「今でも電車に乗るときは少し緊張します。あの時、あの方が止めてくれなければ、間違いなく電車に飛び込んでいました」
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