夜勤中に「おーい」と呼ぶ声、確認して回るも誰か分からず… 恐怖よりも“もどかしさ”が募ったワケ
その階にいた男性の利用者は1人だけで、大きな声は出せなかった。男性のような女性もいるが、はっきりと大きな声を出すことはできなかったという。
「それでも誰かがトラブルがあり呼んでいるのだと、転んだりしている可能性もあるので、急いで居室を確認して回りましたが、誰かは分からずでした」
そのとき、「廊下で何か良い香りがしました」と振り返る。それでも女性は利用者の安全を優先し睡眠モニターを確認しに向かうと、
「また、居室側から 『おーい』と呼ぶ声がハッキリ聞こえました。声の方に向かうとふわりと良い香りがしました。少し焦げ臭い匂いも混じっているような良い香りのお香かお線香のような…」
その香りは、亡くなった男性の居室前あたりだった。呼ぶ声ははっきり聞こえたため、また入居者の安否確認を行った。休憩中の職員にも一緒に確認をしてもらったが、声の主は分からずじまいだった。
「1人が他の階に巡回に行き、空が白み始めた頃、また『おーい』と聞こえました」
しかし、それを最後に声は止んだ。
今も残る心残り「誰かが助けを求めている、それが解決出来なかった」
その声について、女性は亡くなった男性と「似ているような、声の出し方やイントネーションは似ている気がします」と振り返る。だが、それ以上に気になっている事があるという。
「呼ばれても何も出来なかった事がもどかしかったです。生前は呼ばれれば、『どうしました?』とすぐに手を差し伸べられたのに、実体がないのですから…怖いよりも、誰かが助けを求めている、それが解決出来なかった事のほうが心残りです」
介護の仕事を通して築かれた、人と人との絆の深さがうかがえる。最後の「おーい」の後は、廊下に良い香りが漂うことは一度もないという。
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