世帯年収1180万円でも「生活するだけでもギリギリ」外食はほぼゼロ、卵を毎週50個消費して自炊を徹底する共働き夫婦 | キャリコネニュース
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世帯年収1180万円でも「生活するだけでもギリギリ」外食はほぼゼロ、卵を毎週50個消費して自炊を徹底する共働き夫婦

画像はイメージ

世帯年収1000万円を超える共働きの子育て世帯は、どんな生活を送っているのか。

「毎朝5時に起きて、朝ごはん、妻と私のお弁当、夕ごはんを作っています。毎日、自炊ですよ。月に一度ほど外食することがあるかもしれませんが、ほぼありません」

理学療法士として働く藤本さん(仮名、30代男性/神奈川県)は、5歳の双子と1歳の子どもを育てる3児の父だ。妻は薬剤師で、世帯年収は1180万円に達する。

しかし、その暮らしぶりは世間が思い描く「年収1000万円超えの裕福な家庭」のイメージとはかけ離れているという。編集部は藤本さんに取材し、その実情を聞いた。(文:篠原みつき)

「妻のほうが薬剤師でよく稼いでいるのもありますし……」

藤本さんの世帯年収1180万円の内訳は、自身が580万円、妻が600万円。夫婦ともに医療職のフルタイムで、現在の住まいは家賃9万円で3LDKの賃貸住宅だ。

お互いの職場から徒歩5分、保育園まで徒歩2分という抜群の立地を生かし、分刻みのスケジュールで平日の家事育児を乗り切っている。朝食は藤本さんが用意する。

「元々妻が料理は苦手だったのと、私が朝早く起きるのが得意だったんです。起きるのがつらい時もありますが、金銭面で妻のほうが薬剤師でよく稼いでいるのもありますし、何より共働きをお願いしている身としては、妻が気持ちよく働いてくれることが一番ですから」

休日の食事作りも藤本さんの担当だ。食費は外食を含まず月に7万円ほど。安い鶏むね肉や、毎週50個は消費するという卵を駆使し子供たちの好きな卵料理、ヨーグルトまで手作りしている。

妻の仕事は多忙で、藤本さんのシフトは基本的に妻に合わせて組まれている。藤本さんは出張の際も妻の職場の許可を得るなど、徹底して妻の仕事を優先しているという。

親からの米やオムツの仕送り。「裕福とは程遠い」現実

平日のスケジュールは目まぐるしい。

「私は毎朝5時に起きて夕ご飯とお弁当を作り、そのあと妻と子どもたちの朝ごはんを用意します。7時ごろに皆が起き、双子は自分で食べるので、私は1歳半の子の世話をします。8時過ぎにバタバタと家を出て、子どもを保育園に預けてそのまま出勤。妻は少し遅れて、家事を済ませてから出勤します」

保育園のお迎えも藤本さんだが、妻は17時頃に帰宅し、夕食を温めておく。そこから怒涛のお風呂ラッシュと夕食を済ませ、片付けも藤本さんが担当。19時には1歳児が寝てしまうため、ほかの家族でくつろいでから21時にはみんなで就寝する。

そうした生活のなかで世帯年収1180万円となるが、これだけ稼いでいても、藤本さんは「全然裕福ではない」と語る。

「世間では年収1000万円だと外車に乗ったり、高価なマンションに住んだりする裕福なイメージだと思いますが、物価高もあり、生活するだけでもギリギリだと思っています。月に1回、子どもが好きなサンマルクなどで外食するだけで7000円を超えてしまいますし」

事実、生活を支えているのは妻の実家からの仕送りだという。

「義理の親からは、お米(毎月20キロ)、おむつ、おしりふき、カレールー、子ども服などが送られてきて、こうした仕送りがあるから生活が成り立っています」

毎月17.5万円の投資。その先に見据える「万が一の備え」

そうした生活の中でも、藤本さん夫婦は毎月17.5万円(企業型確定拠出年金5.5万円+新NISA)という大きな金額を投資に回している。現在の保有資産は約1100万円だ。

目標額について、妻は「5000万円」、藤本さんは「3000万円くらいをのんびり貯められれば」と意見が分かれているという。

教育資金については、3人の子どもがいるため多子世帯の大学・高校無償化の恩恵を手厚く受けられると見込んでいる。それでも多額の投資を続けるのには、2つの大きな理由がある。

一つは、万が一子どもが妻の両親のように「歯科医を目指したい」と言った時にお金を出せるようにするため。もう一つは、より切実な理由だ。

「実は、5歳の双子は発達検診で何度も引っかかっています。グレーゾーンですので、習い事はしていません。できるのかという不安もありますし。万が一子どもたちが働けなくなった場合を想定しているというのもあります」

藤本さん自身、現在の職場でキャリアアップを目指したいという思いもあるが、子どもが病気になれば仕事を休まざるを得ないなど、キャリアと家庭の両立に葛藤する日々だ。

「妻の仕事中心と割り切れれば楽ですが……。ただ、妻とは仲良しであまりケンカもしないですし、『4人目もほしいね』って話もしています。私の姉が6人目を産んでいて、とても楽しそうに見えるそうです」

徹底した役割分担と自炊で生活を回す藤本さん夫婦。子どもの未来と「万が一」に備える親心は、これだけの稼ぎと資産があっても安心できるものではないようだ。

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