引越し当日、賃貸の部屋がカビだらけだった30代男性、妻が「両親についている弁護士に相談しますね」と反撃した結果

画像はイメージ(AIで作成)
引越しは何かとトラブルが起こりがちだが、新居の扉を開けたら部屋がカビだらけだったら――。
「妻と2人で『ここの部屋はもう使えないね』と漏らしてしまいました。実際に畳が張り替えられるまで、数週間は全く使えない状態でしたから」
そう語るのは、関東在住で医療関係の仕事に就く野口さん(仮名、30代男性)。数年前、妻と当時1歳半の双子とともに職場近くの賃貸物件へ引っ越した日のこと。そこに待っていたのは、清掃すらされていないカビだらけの惨状だった。
ずさんな管理会社に対し、泣き寝入りしなかった妻が放った“ある一言”とは。編集部は野口さんに取材し、当時の状況を詳しく聞いた。(文:篠原みつき)
引越し業者もドン引き。内見時よりひどいカビだらけの部屋
野口さんが契約したのは、首都圏内にある3LDKの物件だ。家賃は9万円で、職場からは徒歩5分。保育園や図書館も近く、子育てには絶好の環境だった。
内見時、部屋の汚れがやや目立っていたため、「清掃は入りますよね?」と確認し、担当者からは「もちろんです」と明確な返答を得ていた。
しかし引越し当日、現地に到着すると部屋の清掃は全くされておらず、和室の畳はカビだらけだった。
「空室期間が長かったためか、内見した時よりも明らかに汚くなっていました。小さい子どももいるし、妻と2人で『ここの部屋はもう使えないね』と漏らしてしまいました」
この有様には、引越し作業を行っていた大手業者のスタッフも「これはさすがにひどいですね」と同情。頼んでいないにもかかわらず、フローリングのカビ取りや子ども用のマット敷き、掃き掃除まで手伝ってくれたという。
「ご自身で清掃を」突っぱねる管理会社に放った言葉
翌日、野口さんは仕事へ向かい、妻が管理会社へ連絡を入れた。しかし、電話口の担当者は「清掃は入っています。ご自身でやってください」と、冷たく突っぱねてきた。
よく見ると、カビは和室だけでなく家のいたるところに広がっている。普段は物静かだが、職場の理不尽な出来事には証拠を集めてハッキリと意見を伝えるタイプの妻は、ここから怒涛の反撃に出た。
家中の隅々まで写真を撮り、再度管理会社へ電話をかけると、「お客様ご自身で清掃をしてください」と言い張る担当者に、こう言い放ったのだ。
「わかりました。とりあえず写真をすべて撮っています。両親についている弁護士に相談しますね」
実は、妻の両親は自営業で、専属の弁護士がついていた。この一言を聞いた瞬間、管理会社の態度は劇的に一変した。
「すぐに上の『役職者』から電話がかかってきました。親身に話を聞いてきて、現地視察に飛んできました」
「すぐに対応します」「新しいものに交換します」畳から設備まで新品に
現地を確認した役職者が「改善すべきところはすべて替えます。畳の張り替えをします!」と宣言したため、カビ臭かったクーラーの清掃、壊れたカーテンレールの修理もお願いした。照明のスイッチも動きが悪かったので、全部交換してもらった。
弁護士をチラつかせたのが余程効いたのだろう。その後、この物件に住んでいる数年のあいだ、25年前の換気扇や、15年使われた給湯器、2002年製のウォシュレットなど、古かった設備が次々と故障した。その度に連絡を入れると、管理会社は「すぐに対応します」「新しいものに交換します」と、すべて新品へと交換してくれたという。
「もしあの時、泣き寝入りして自分たちで掃除をしていたら、早々に近くの別の賃貸に引っ越していたと思います。最初の対応は最悪でしたが、しっかり対応を求めて良かったです。今では管理会社や大家さんにとても感謝しています」
現在、子どもがもう1人増えて5人家族になった野口さん一家。マイホームは購入せず、子育てが終わるまではこの賃貸に住み続ける予定だ。
「ただ、一室だけクーラーがつけられないという問題が残っているため、次回の更新時には家賃を8万5000円へ値下げ交渉してみるつもりです」
そう語る野口さんからは、泣き寝入りせず権利を主張できる妻への信頼感がみなぎっていた。
※キャリコネニュースでは「引越しのトラブルエピソード」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/39XAO0LD
喫煙者が隣に引越してきて「布団一式、全部タバコ臭に」 我慢の限界を迎えた女性が動いてみた結果【実録マンガ】
「高い買い物だったと後悔しています」 マイホームを購入するも"道路族"に悩まされ「静かな田舎へ引っ越しました」と語る女性


