
画像はイメージ(AIで作成)
たいていの飲食店では、客の身体状況に応じて座席の位置などを配慮してくれるものだ。ところが、投稿を寄せた60代女性は、7年ほど前に夫と2人で訪れた飲食店で、配慮どころではない残念な対応をされた。(文:篠原みつき)
女性は、ある記念日の夕食に、以前からあったファミレスタイプのチェーン店を訪れた。数年前に店内のオペレーションが悪く待たされることが続いたため、行くのを避けていた店だった。
「あの店はすぐに潰れるのではと思っていましたが、まだ続いていて家族連れに人気とのうわさを聞き、スタッフが入れ替わって少しはまともな店になったのかもしれないと久しぶりに行ってみることにしました」
「わたしたちみたいな客ってなに?」と聞き返すも……
夕方早めに向かったものの、小さな子ども連れの客で7割くらい席が埋まっていた。とはいえ、受付で誰も待っていない状況で15分以上待たされてしまう。あちこちに空席は見受けられるもののテーブルが片付いておらず、
「改善されてないんだなぁと嫌な予感もして来店したことを後悔しかけていました」
と女性は回想する。
当時、夫は足に障害があり、自力で歩いてはいたものの移動が大変な状態だった。そのため受付前で案内を待つ際、女性スタッフに「主人は足が悪く移動が大変なので入り口から近い席でお願いします」と頼んでいた。
だが、その後現れた男性スタッフに案内されたのは、店内の一番奥にある客が一人もいない「薄暗い離れ小島のような席」だった。そこに至るまでに空席がたくさんあったため、「足が悪いので移動が楽な入り口から近い席でお願いしたのですが」と確認すると、そのスタッフはこう言い放ったという。
「入り口から近い席は家族連れを案内する席なので無理です」
「入り口からよく見渡せてトイレやサラダバーに近い席は大人数の家族連れが優先なので、お客様のような方はこちらになります」
「わたしたちみたいな客ってなに?」と聞き返したが返事はなかったという。
名札には「店長」の文字
ひどい対応に腹が立ち帰りかけたものの、頑張って歩いてきた夫が「疲れたから少し休みたい」と言うため我慢して食事することにした。サラダバーやスープバーは席から遠いため諦め、簡単なセットメニューだけを注文した。
「料理が出てくるまでも時間がかかりました。薄暗い席の周辺には他に客を入れていないので暖房も切ってあったようで食事中もすごく寒かったです。配膳のときの女性スタッフに寒いと伝えましたが暖房は入れてもらえませんでした。照明も落としてあって薄暗いので余計に寒く感じました」
食後、なんとかレジまでたどり着き、支払いの際に例の男性スタッフへクレームを伝えたが、「ああそうですか」という受け答えだったという。
「驚いたのはその男性スタッフの胸のプレートに店長と書いてあったことでした」
女性は「こんな最低の店長がいる店にはもう二度と来ません」ときっぱり言って店を出た。本社へのクレームを入れそびれたまま年月が過ぎたが、今でも店の前を通るたびに怒りが込み上げてくるという。たとえ店長であっても、現場での配慮や接客レベルが伴うとは限らないようだ。
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