自分には「職場の最寄り駅で同僚と食事に行った」と伝えていた妻が、実際には都内に出ていたり、電車で帰ったはずがタクシーで高額を支払ったりしていたという。また、妻が一人の休日には、ランチでコース料理や寿司まで食べに行っていたから驚きだ。つまり、夫に内緒で華やかな会食・生活などを投稿していたのだ。相談者は、

「おそらく一人で行っていると思いますが、もしかしたら知らない人（男性？）と行っているのかとモヤモヤします」

と悩んでいる。食事に行くこと自体は嫌ではないし、止める気もない。だが、自分への報告内容とまるで違うことをしているため、「嘘を付かれて寂しい」と思いを語る。妻は、夫がインスタを見ていることを知らずに嘘を吐き続けている様子だが、「なぜ嘘をついているのか追求すべきでしょうか？」と相談していた。

この投稿は注目を集め、5万件近く閲覧された。回答の中には

「間違いない、浮気してますね。証拠を集めよう！追及するのはそれからだ！」

などと「浮気をしている」と断定すようなコメントが複数集まっている。

しかし、本当に浮気だろうか。下手をすると、インスタの投稿は証拠になりかねないし、友人から伝わる危険性もある。随分、迂闊な奥さんではなかろうか。

「知らないふりして暖かく見守ってあげれば？」というアドバイスも

一方、この相談に対するベストアンサーは、妻はストレス解消にプチ贅沢を楽しんでいるので「追求すべきではない」という助言だ。隠しているのは、それが理解を得られない、少し罪悪感もあることだから。それがフルタイムで働く妻のストレス発散なら、

「知らないふりして暖かく見守ってあげればいいんじゃないですか？なんでも知り合うばかりが夫婦ではないと思います」

とアドバイスを贈っていた。筆者もこれには同意見だ。家計が困窮するほどの浪費でない限り、追求しない方がいいだろう。妻の立場で「それくらいの嘘ならついてしまう」という声も複数あり、コメントでは「『自分だけ良いところに行って』と思われるのが嫌」という妻の心理を推察していた。

実際に妻の立場である筆者も、その気持ちはよく分かる。ランチでコース料理などと行かないにしても、たまには友人と美味しいものを食べて女同士で談笑するのは、夫と行くのとはまた違うストレス解消だ。回答には、それくらいはどの家庭でもよくあることで、

「旦那が仕事で頑張ってる日中に、ホテルランチなどで楽しんでる奥様方は多いんですよ」

というコメントもあった。夫も会社帰りに同僚と飲みに行くのだし、休日に何をしようが自由だろう。ただ、普段から節約に励んでいる家庭ならば、一人で高額の外食を楽しんだことはあまり堂々と言えない気持ちも分かる。

回答には「もしかしたらインスタが嘘なのかも知れないですよ」とSNSだからこその見栄を指摘する人も。妻のプライドを傷付けないように、やはり”知らないフリ”を推奨していた。この悩み、SNSにまつわる現代的な悩みではあるが、夫婦間では昔からお互いに”思いやり”で言わなくてもいいことがあると改めて感じた。