先日、婚活女性にとっての”普通の男性”は「学歴は日東駒専以上で年収500万円以上」という記事が話題になったばかり。独身で年収500万円以上は”普通ではない”という声もあがったが、こうした層は婚活市場ではかなり人気のようだ。
婚活総合サービスのIBJは昨年2月から「AIマッチング」を導入。今年8月にはお見合い成立件数が過去最多となり、その後もコロナ禍前を超える水準を記録。これを受けて同社は12月21日、「お見合い白書」を発表した。
年収400万円以下になると一気に厳しくなる模様
白書は2020年8月に成立した4万1744件のお見合いを分析。お見合いが成立した人の「一人あたりのお見合い平均回数」は2.4回。中には10回以上という人も見られた。
お見合い成立件数を男性の年収別に見ると、最も多かったのが「500~600万円」(4161件)で、次が「600~700万円」(3634件)だった。3位には「400~500万円」(3261件)が入ったが、あとは「700~800万円」(2821件)、「800~900万円」(1723件)と高年収組が続く。
もちろん年収500~600万円の男性が一番積極的に婚活しているから、という可能性も考えるが、成立件数からすると女性側もその層を強く希望していることがうかがえる。
ちなみに「300~400万円」は1197件、「300万円以下」は203件だった。結婚相談所では、最初に年収や年齢でフィルタリングをかけられるので、年収にそこまで自信がない人には厳しい印象を受ける。
また、お見合いが成立している年齢差は「4歳差(男性が年上)」が最も多く、男性申し込みで1158件、女性申し込みで964件となった。同い年でお見合いをする人は全体の7%、女性が年上となるお見合いは10%。女性は比較的年齢の近い人に申し込む傾向があった。
お見合いから「仮交際」へと発展した女性に理由を聞くと、「とても優しい雰囲気で、安心してお話することができました。 真面目な方だと思いました」「純粋にもう一度話してみたいと感じました」といった人柄に関する声が寄せられた。
同社は、成婚に至るには、仮交際成の理由と同じく人柄や相性などデータでは分からない「内面」を理由に決断する傾向があるとする一方で、「条件面でNGになってしまうと、お見合いに至らない(検索に引っ掛からない)ことも」と指摘。AIマッチングでは条件面だけではわからない、相性のいい人をレコメンドするようにしているといい、今後の婚活市場にどのように影響していくか気になるところだ。