キャリコネニュースが12月21日に配信した「婚活で最もお見合いが成立している男性の年収は『500~600万円』ボリュームゾーンは400~700万円」という記事が、ネット上で話題となった。記事では、婚活総合サービスIBJが発表した「お見合い白書」の中身を紹介。とりわけ注目を集めたのが、「“男性の年収別”お見合い成婚件数」だ。
「最も多かったのが『500~600万円』(4161件)で、次が『600~700万円』(3634件)だった。3位には『400~500万円』(3261件)が入ったが、あとは『700~800万円』(2821件)、『800~900万円』(1723件)と高年収組が続く」
つまりこの記事からは、「男性で婚活に成功するには年収500万円以上必要」という意味が勝手に読み取れてしまう。23日に5ちゃんねるに立ったスレッドは勢いよく伸び、さまざまな反応が入っている。(文:okei)
「昔は大卒だったら500は最低ラインだったのになあ」
スレッドの反応でまず目立つのが、おそらく年収400万円に満たない男性たちからのネガティブなコメントだ。
「なら女性にも同等の収入を求めますけどいいですか」
「女の『中身が大事』『共働きでも可』『ずっと友達だよ』は一切信用するな」
「女は男をATMとしか思ってない。少子化になるわけだ」
「殆どは30歳なら年収400万程度。それが普通。世間知らずは『年収が低い』と思うだろうけどね」
元記事はAIによるマッチングを導入した結果、条件だけでない相性部分で成婚した人が多いことも伝えているが、自身が届かない年収を示されて神経を逆なでされた人が多いようだ。
また、“年収500万円”について思うところを述べる人も多い。
「都内だと500~600万でも結構カツカツ800は欲しいところ」
「500万あってもお見合いかよ」
「昔は大卒だったら500は最低ラインだったのになあ」
などのほか、「氷河期 全滅」など、下向きの日本経済を憂える声もある。
男性の平均年収、30代後半でやっと500万円を超える?
一方で、「そらそうやろ」「てかその程度ないと共働きでも暮らせないからな」など、データに納得する声も少なくない。また、そもそも「お見合い」であるがゆえの成り行きだと冷静に説く人も。
「これはお見合いに限った話だから普通に恋愛結婚含めたら違う結果になるでしょ」
「そりゃお見合いは契約だからねえ。女も若い美人でないと厳しい」
お見合いは条件なので、“男性は女性に若さを、女性は男性に経済力を求めるのは当然”という意見が度々入っている。もちろん、条件にこだわると結婚の可能性も低くなるという指摘も多い。
国税庁の統計(2018年)によれば、男性の平均年収は20代後半で403万円、30代前半で470万円、30代後半でやっと500万円を超え529万円となる。婚活サービスの男性登録者は30代以上が多いだろうから、「お見合い成婚数1番は500~600万円」は自然な結果かもしれない。
また同統計では、男性で最も多い年収は「400~500万円」(17.5%)で、次いで「300~400万円」(16.6%)となっている。ちなみに「500~600万円」は13.5%、「600~700万円」は9.0%で、もちろん年収が高くなるほど割合は低くなる。全体で見れば年収500万円未満の人のほうが多いのだから、「あなたの年収では結婚は難しい」と言われたような気がして憤る人が多いのも頷ける。逆に、「年収500万以上にこだわってたら、女側もいつまで経っても結婚できんぞ」というコメントもまた真実だ。
スレッドの中には、高収入になるほど成婚数が減っているため「高収入は意外と人気がない」と見る人もいた。これは「単純に高収入の人数が少ないだけ」というだけだろう。