夫が「妻にも働いてほしい」と望むのは今や珍しいことではありませんが、プロポーズの段階で「共働きで」と言われると、萎える女性もいるようです。ガールズちゃんねるに3月末、「共働き前提でのプロポーズ受けますか?」というトピックを立てた女性もその一人。
トピ主は27歳で、彼氏も同年齢。3年付き合ってプロポーズされたものの、彼氏から「収入的には専業主婦でも生活できるけれど、◯◯ちゃんにも働いてもらって、貯蓄を多く残しておきたい」と告げられたそう。トピ主は「子どもが出来たら3歳までは働かず子育てしたい」と希望していますが、「それならより一層、子どもが出来るまでは二馬力で貯金を」と、ますます働くよう促される始末。トピ主は、
「フルタイム勤務で休みも合わないのに、結婚してからも働き詰めかとがっかりしました」
と気落ちしています。(文:篠原みつき)
「向こうから望まれるのはきつい」「家事育児も分担してくれることが大前提」
トピ主が「皆さんならプロポーズ受けますか?」と問いかけると、9000以上のコメントが寄せられました。まず上がったのが「断る」という声です。
「お断りします。両立はしんどいぞ」
「受けない。自分から働きたいと希望するのはいいけど、向こうから望まれるのはきつい」
「嫁の稼ぎまでアテにするような男なら厳しいかも」
また、「家事育児も分担してくれることが大前提。(中略)給料が少ないから共働き前提ならダメ」と突き放す人も。中には、「共働きなら、もう一人のほうがラクだと思う」として、いっそ結婚はやめたほうがいいという声もありました。
経験談では、夫から「絶対に正社員を辞めないで欲しい」と言われて結婚したという人が、
「出産後、夫の方が子どものお世話するし、ご飯も作るし、自分から何でもやってくれるから全く不満に感じない。(中略)そのくらい家事育児やるなら言ってもいいセリフだね」
と指摘しています。自分も働く条件として「家事育児の分担」がクリアしていればOKと考える人は多いようです。ただ、「やると言いつつ何もしない男の方が多い」という不信感から、断るという結論になる人も散見されました。
「教育費、稼げるときに稼いでおかないときついよ」と諭す人も
一方で、彼氏を「堅実な方で素晴らしいと思う」とする「受ける派」のコメントも相次ぎました。
「逆にしっかりした彼氏だと思ったけど。まあ働きたくないなら断ったら?」
「養ってもらいたいなら一回り以上(歳上)狙わないともう無理じゃない?みんななんだかんだ働く前提で結婚してるけどね」
「平成生まれなんて周りみんな共働きだよね」
など、トピ主に冷ややかなコメントも多数ありました。3歳まで子育てに専念することに同意しているなら、わりと普通のことでは?という受け止めが目立ちます。
また、子どもの教育費について「高校から大学にかけて、とんでもなくお金かかるよ」として、
「(大学受験から入学までの)3か月で300万円近く払った。稼げるときに稼いでおかないときついよ」
と諭す声も。夫婦2人だけの家事はさほど大変ではなく、「子ども出来るまでは普通に働いてお金貯めた方が良いんじゃない?」といった声が多いのも頷けます。
労働政策研究・研修機構によれば、専業主婦世帯と共働き世帯の数は1990年代後半から逆転し、2020年には専業主婦世帯が571万人に。対する共働き世帯は1240万世帯と実に7割近くが共働きです。トピ主の不満は、残念ながら共感を得づらい状況のようです。
そもそも結婚生活で一番大切なことは、「相手と協力関係を築いていけるか」ではないでしょうか。家事育児しかり、世帯収入をあげて生活をより良くすることしかりです。トピ主は「自分も働くことは2人のため」という現実を、受け入れるしかないかもしれません。