3年半同棲した彼女から告げられた「想定外」の別れの理由。「浮気を疑っていたのですが……」 | キャリコネニュース - Page 2
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3年半同棲した彼女から告げられた「想定外」の別れの理由。「浮気を疑っていたのですが……」

彼女と出会ったのは、ゲーム会社に勤めてから5年が経ったころ。仕事一筋だった佐野さんは、気がついたら、女性との出会いが皆無になってしまっていたそうだ。

そこで、とりあえず、1番有名なマッチングアプリに登録して、出会いを探してみることにした。偶然マッチした女の子は、「非常に魅力的な子」だったという。

「出会った日に、食事にいって、色々会話をしたのですが、非常に魅力的な子でした。僕の話も真剣に聞いてくれて、出会いがなく初めてマッチングアプリを使ったなどという、つまらない話にも興味深そうに聞いてくれました」と、佐野さんは振り返る。

その日は食事をして普通に解散したのだが、少し驚いたのは、彼女が「私は過去に100人以上とは出会ってるかな」と言ったとき。その時はちょっと自信を失って、「100人もの人と会っているなら、自分なんて相手にされないんだろうなと思った」そうだ。

それでも、彼女に「また、会ってくれますか?」とLINEを送ると、すぐに「またご飯食べましょ=vと好感触。結局そこから何度も遊ぶようになったという。彼女はどうやら実家で母親と2人暮らしなのだが、折り合いが悪く、一刻も早く実家を出たいらしかった。ョ

「勇気を振り絞って、『そんなに実家が嫌だったらうちに来れば?』と送りました。彼女からすぐに『今から行く~と連絡が来た時は嬉しかったです」・

宅飲みをしていたら彼女は終電を逃したので、家に泊まることに。そこで初めて体の関係を持った。その後、佐野さんから「付き合おう」と提案すると、『いいよ』と言われ、付き合うことになったそうだ。その日から定期的に、彼女は家に泊まるようになり、気づいたら同棲生活のようになっていたという。

「最初の何ヶ月かは僕が仕事から帰ってくると必ず家にいたのですが、だんだんと、『今日は友達とご飯食べてくる』など、外出が増えていきました。僕は束縛するタイプではないし、ご自由にという感じでしたね」

段々と「帰ってこない」ようになり、別れを覚悟

結局そんな関係は3年以上も続くのだが、しかし段々と彼女は土日に家を空けることが増えていった。荷物をまとめて、好きなバンドのツアーに行ってくると言って2、3日家を開けることも増えてきたそうだ。

「これは浮気をしているのかもしれないと、不安になりました。でも僕は彼女のことが大好きだったので、彼女が僕の前から永遠にいなくなってしまうよりは、週に数日でも一緒にいたいと思いました」

そういう佐野さんの思いと裏腹に、彼女は日に日に家に帰ってこなくなった。結局、元の木阿弥でほぼ1人暮らしの状態になったという。

ただ、それでも時折は、彼女が家にやってきた形跡を発見することはあったという。

「僕が仕事から帰ってくると、彼女が一度帰ってきたような形跡がありました。でも連絡をしても、既読すらつかないようになった。僕は完全に浮気をしていると勘繰りましたね」

佐野さんは、鬱屈する精神を鎮めるためにVtuberとして活動することにした。機材をそろえ、ゲーム配信や、動画配信を始めた。撮影や編集は彼女が家にいないタイミングで進めていた。

「いつも、彼女は週末の夜は家に帰ってこないので、Vtuberの動画を撮っていました。しかし、たまたま週末なのに彼女が家に帰ってきた日があり、こっそりやっていたVTuber活動を見られてしまいました。『Vtuber始めたんだね。新しいこと始めてて偉いね』とその日はすごく褒められました。なんだか照れ臭かったです」

彼女から「話がある」とLINEが来たのは、その数日後のことだった。佐野さんはいよいよ別れ告げられるのだろうなと、半ば覚悟のうえで、自宅で話し合うことにしたという。

ところが、彼女が家を出るといった理由は、思いもよらないことだった。彼女はこんなふうに伝えてきたという。

「私、一人暮らしすることにした。あなたのVtuberの活動を応援したいから。邪魔はしたくないと思って。だから家を出て行くよ。Vtuberとしての活動に専念してほしい」

まさかの「Vtuber活動を応援」という理由。ここまでくると白々しい感じもするが、「彼女に好きな人ができたのか、浮気していたのか」と問い詰めても、「違う、あなたに迷惑をかけたくないだけ」の一点張りだったという。

佐野さんは「うすうす、別れが近いことは勘づいていましたが、まさかVtuber活動をダシに使われてフラれるとは思わなかったです」とガックリした様子だった。

ちなみに、いまでも彼女とはたまに会ったりすることもあるそうだが、結局「同棲を解消した本当の理由」は教えてもらえていないそうだ。まあ世の中、相手を傷つけないために、適当な言い訳をすることはある。「Vtuber活動を応援」も、彼女が最後についた「優しい嘘」だと思っておいたらいいのではないだろうか。

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