現在50代の女性は、20代前半の頃に不倫した経験をこう回想する。

「仕事もプライベートも嫌になってヤケになっていた頃、現在のマッチングアプリの原型版ともいえるテレホンマッチングで知り合った17歳年上の方と出会いました」

「ニヒルでダンディ。逞しく、酔っぱらったら猫みたいに甘えてくるような感じの人。楽しい時間を過ごし3年つき合いましたが、彼は離婚することもなく私とも関係を続けるというあいまいさ。彼と私の秘密のメモ帳を彼の妻が見つけ、大喧嘩になったそうです」

しかし「彼の妻に押し掛けられてはいません」と直接バトルで別れたわけではないようだ。女性はあいまいな関係を続けることに疲れ、不倫相手が仕事で出向したタイミングに手紙で別れを告げたという。

この4年後、見合い結婚して2人の息子に恵まれ、息子ももうすぐ結婚する予定だ。

「あれから30年近く経ちますが、心の片隅にいつも彼がいます。彼も後期高齢者。再会して現在の姿を見たら30年の恋も冷めるかもしれません。この話は墓場まで持っていきます」

としみじみと決意を語った。

「ある日プツンと何かが切れて職場で出会った方と不倫に」

別の女性も、不倫相手の煮え切らない態度が原因で別れた経験を持つ。

「彼氏がいましたが、もう別れる寸前だったのと、私を大事にせず最悪なことをされていたので、ある日プツンと何かが切れて職場で出会った方と不倫に。未来はないのはわかっていましたが、どこか期待していた自分もいました」

結局、女性は不倫相手から別れを告げられたというが、「その原因は私がその方に対して未来を望んだからでした」ときっぱり。

「『仕事が忙しくなったから』とは言われましたが、絶対違います。もう2度と不倫なんてしないと誓った当時でした」

と過ぎた日に思いを馳せていた。