新郎新婦もさぞかし肝をつぶしたことだろう。もちろん招待客も同様だ。
「私は凍りつきました。 会場も一気に静まり返り、ドン引きしていました。同僚は全く意にせずはしゃいで大声で『さあ新郎の◯◯君、これを食べて下さい!』と言います。主人も明らかに動揺してましたがその場を白けさせる訳にはいかないと思ったのかバクっとかじりました」
会場は「ようやくどよめいた笑い」に包まれたという。しかし問題は花嫁の番である。
「そして同僚は『さあ次は新婦です、これを食べて下さい!』と言います。私は食べるべきか食べざるべきか脳をフル回転させましたが、人生の一番のハレの日にそんな醜態を晒すような事は出来るはずがない!と判断し、『えー…!』と言いながら精一杯拒否をアピールしました」
すると同僚は「じゃあ、せめてキスだけでも」と言うので
「まあ、それぐらいならば、と仕方なくパンにチュっとしたところ、会場から安堵の声と拍手が起こりました」
なんとかその場を収めたようだが、新婦としては複雑な心境だったことだろう。「披露宴が終わって私の友達にボヤくと友達らも気の毒そうに、最悪だったね、と慰めてくれました」と綴っている。
また「そもそも何故そんなパンがあるのかです」という疑問もあった。後でその同僚に聞いてみたところ、「うちの課は社員食堂の管理もしている部署で、業者である食品会社がこういったパンを作れるという事を同僚が知った」という。
「私達の結婚式の数か月前に、この同僚の出席した別の結婚式の『二次会』で全く同じ事をやったそうです。その時の新婦はパクっとかじったそうです。でも二次会って普通友達ばかりですよね。ノリで多少ハメを外してもいいと思うのですが、私の場合披露宴です。普段会わない親族もたくさん来てるのにそんな結婚式をぶち壊す事を…」
と腑に落ちない様子だ。確かに二次会のノリで披露宴の余興をされてはたまらない。
「後でその同僚に何て事をしてくれたんだと文句を言いましたが、全く意に介してませんでした。その特注パンは1個3000円するそうです。人生の門出に余計な事をしてくれた同僚も同僚ですが、そんなパンを作る食品業者も、余計な物を作らないで欲しいです」
と書いていた。
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