夫婦の仲が決定的に悪くなった「最初のきっかけ」は、子どもが幼稚園のときだという。
「夕食の準備が終わり、私と子供が食事をし始めるとママ友に電話をして1時間から2時間、話をして食卓につくこともなく、毎日のように話続けていました」
家庭生活を無視するような妻の行動を、夫として注意しないわけには行かなかっただろう。
「ある日、たまりかねて『相手も食事時で迷惑になるのと食事が終わってから電話をしたら』と言ったことがキッカケで大喧嘩になりました」
「そこから、妻に無視されるようになり、何度も離婚しようと考え、19年余りが経ちました。夫婦の関係は完全に破綻しています」
驚くことに妻の機嫌は20年近く経っても戻らなかったのだ。そのうえ、夫側の家事負担が大幅に増えてしまった模様で……
「また、この10年の妻は食事を作る最中にピールを数本飲む、タバコ吸う、洗い物はシンクが、いっぱい貯まるまでやらない、ゴミは溢れても放ったらかしなど、呆れます」
「それを私が全て片付けるようになりました。すなわち、洗い物、ゴミ出し、掃除などを私がやっています。妻は食事を作るだけの人」
家庭生活をなんとか維持するために奔走する男性の苦労がうかがえる。食事だけは作るといってもキッチンドランカーの気配まで漂い深刻な状況だ。しかし長い年月を経ても状況は好転することなく、妻は
「パートだった仕事を2年前からフルタイムになり、毎日、残業をするようになり、家のことは以前にまして、やらなくなりました。その稼ぎは全て自分の貯蓄にしています。休みはゴロゴロ寝て、どこにも行きません」
と離婚を見据えた雰囲気まで漂わせている。妻にも言い分はあるだろうが、関係修復のための話し合いをする気はまったく無いようだ。
「ともかく、コミニュケーションはほぼないので、離婚していないだけって感じです。夜は酔ってるので、話すと感情的になられてまともに話せないですし、話す気にもなりません。先日も些細な質問をしたら喧嘩になり、『タバコ代だけは自分で払っている』と自慢げにいうので呆れました」
やはり妻は経済的な理由で離婚していないのだろう。しかし、決別の日はそう遠くないかもしれない。男性は淡々と、心情をこう綴った。
「子供達も大きくなり、一番下の息子が社会人になれば離婚は必至というより、離れたいですし、妻もそれを望んでいると思います。多分、話さないだけで、そんな夫婦はたくさんいると思います」