「社会人になって初めて大人の付き合いをした人でした。バイトに行っていた職場で知り合い付き合いました」
相手との馴れ初めはバイト先の職場だった。翌年には別れなければいけない運命にもかかわらず、
「私は彼のことが大好きだったので『それでもいい』と言いました」
と女性は綴る。付き合い始めると、彼は色々なことを教えてくれるなど、優しさに溢れていたそう。女性は「彼のことが益々好きになり結婚まで考えるように」なっていった。そして彼の方も、女性のことを好きになり、東京に行ってからも交際は続いたという。
「彼も最終的には私との結婚を考えてくれ、親に結婚したい人がいると話してくれました。しかし、私が高卒なこと、彼の地元の者じゃないこと等で反対され、彼は親の反対を押し切ってまでは結婚は出来ないと」
お互いが結婚を考えるようになってもなお、相手側の両親からOKが出ることはなかった。しかし、どうしても関係を続けたかったのだろう。彼からは、
「結婚は出来ないけど 愛人で良かったら」
と言われたと女性は明かす。そして、その言葉によって女性は別れを決意したという。
「愛人でもいいかもと、ほんの少し思った当時の自分をぶん殴りたいです。彼は鹿児島の人。今思うと本当に結婚しなくて良かったと思います」
迷いを抱きつつ、結局は別れを選択した女性。それから数十年を経た今も、その決断に悔いはないようだ。
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