夫婦で食の好みが違う場合、相手に押し付けたら問題になる。あまりにもひどい場合、離婚に発展するかもしれない……。
お悩み解決掲示板に10月、「謎の自然派思考の妻に悩まされてます」という切実なトピックが立てられた。
「まず普通に売ってるお菓子、調味料、食べ物は全てNGです」
「食材は有機栽培のもの、卵は平飼い、牛乳は豆乳に、肉は大豆ミートです」
と例を挙げたトピ主。野菜は栽培方法にこだわり、肉や乳製品、化学調味料を避けているようだ。こういう食生活を実践している人は今はそんなに珍しくない。お金に余裕があるなら本人の好きにしたらいいだろう。だがトピ主の妻には、とんでもなく奇妙なこだわりがあるようだ。(文:天音琴葉)
「この世で味わったことのない地獄のような痛み」を毎日…
トピ主は現在結婚5年目で、妻は「去年から自然派に目覚めて今この状態」だという。それまでは外食もしていたというから、突然の変わりように衝撃を受けたのも無理もない。しかもこだわりは食事だけでなく、
「薬は妻が謎に調合しすり潰した野草と野菜の集合体を食べて塩を舐めたらあとは寝るという治療法をしていて、歯磨き粉は妻特製の岩塩、お酢、ハーブなどを練ったものを使います。(中略)予防接種や病院でもらう薬は体に蓄積することで癌を引き起こすからと使いません」
と明かしたトピ主。妻が自身で編み出した治療法なのか、何かを参考にしているかわからないが、妻が「謎の自然派思考」に取り憑かれていることは間違いない。妻が自分に実践する分には本人の自由だが、トピ主はこの謎の治療法を押し付けられ、大いに迷惑しているから問題だ。
「アトピーの塗り薬も毎日岩塩と味噌のペーストでマッサージに変えられて、この世で味わったことのない地獄のような痛みで毎日死にそうです。しかもペーストはその都度作るのではなく保存して毎日使ってたのでカビが生えて菌が入りアトピーは悪化しまくり」
荒れた肌に塩を塗ったらどうなるか子どもでもわかること。確かに薬には副作用はあるものの、合わなければ医師に相談して変えてもらうこともできる。カビのほうが明らかに毒であることは言うまでもない。
「水道水も口に含んではならず、浄水器に通すかウォーターサーバーのものを飲むのが鉄則です。こんな生活してるからお金が生活に全て飛んでいきます。奥さんが自然派の方どうされてますか?」
と質問を投げかけたトピ主だが、妻は一般的な「自然派」からだいぶかけ離れているだろう。
「今のままだと来年には死んでる気がします」
するとコメント欄には、「頭おかしいレベルだね。離婚でいいと思うよ」「一種の拷問だよね」と、妻に対する辛辣な批判が書き込まれた。なかには「私も自然派ですが」と書いた人ですら、「そこまでは…ですね 神経質過ぎ〜家族が大変です」と呆れている様子。誰から見ても常軌を逸しているだろう。
するとトピ主も同調するように、「離婚しかないですよね…なんか今のままだと来年には死んでる気がします」と返信した。その一方で、最初の頃は妻への感謝の気持ちもあったことを明かしている。
「最初のうちは治そうといい成分の食べ物を探してくれたりしていたから感謝していたし、今も塩味噌ペーストをやめてくれってただ言うんじゃなくて『この方法は合わないみたいだから別のを探したい。でも治そうって思ってくれたことはすごく感謝してる。ありがとう。』というふうに伝えてます」
しかしトピ主がどんなに言葉を尽くしても、妻の暴走が止まらないようだ。こだわりの強さに病的な気質を感じ取った人や、「要は、怖いんですよ。コロナみたいな訳の分からない騒動もあったし」とコメントした人もいる。確かに潔癖症の人が陥っているように、妻もなんらかに対して恐怖や不安を抱いている可能性がある。
トピ主は妻を傷つけないよう言葉を選び、コミュニケーションをとっているようだが、自身の体も大切にしてもらいたい。専門家の手を借りてもいいかもしれない。
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