女性は家事負担の割り合いにモヤモヤしていただろう。ただ、「それだけならまだ許せたのですが」と、ある日の出来事を振り返る。「夫の会社には共通の友人がいて、その人からこっそりメールがあった」というのだ。その内容は、「夫が彼に愚痴った」妻への不満だった。
「なんと夫は、私が家事をやらない、自分が半分以上やっている、料理はできないから任せているのに、冷凍食品やお惣菜が多い。おかずが一品のこともある、と愚痴っていました」
同僚に対し、自分に都合よく実態を改ざんし、家庭の不満を嘆いていたようだ。驚いたのは女性のほうだ。
「(夫が)半分以上どころか9割私ですし、お弁当のおかずに一品冷凍食品やお惣菜を使うなんて共稼ぎなら当たり前だと思ってましたし、作り置きおかずを使うのも当然だと」
また「おかずがない」の意味を聞いてみれば、「カレーの時にサラダしかおかずかなかった」という不満だったそう。しかし、こういうメニューの家庭は共働きでなくとも珍しくないだろう。女性は友人にそうした事情を説明したが、
「ピンときていない様子のレスがありました。『ちゃんとしないと、離婚されちゃうぞ?それも考えてるって言ってた』と返され、何かがぷつりと切れました」
友人は良かれと思って助言したのだろうが、共働きで家事も9割している妻に対して言うことではないだろう。文字通り怒りに震えた女性は、「友人に配慮する必要はない」と判断し、夫を詰めた。
「確かに言ったけど、本当じゃないか」と逆ギレする夫
「友人のメールの愚痴部分を夫のLINEに送りつけました。(中略)そして、こういう文句を言っていたのは本当か、と詰問。 帰り電車の中で、『確かに言ったけど、本当じゃないか』という返信があり、呆れてものがいえませんでした」
なんと夫は逆ギレして妻を責めたのだ。家事負担に対する認識の差がこじれた形だ。対する女性の行動は早かった。
「すぐさま当面の荷物をまとめ、職場近くの安いビジネスホテルに移動」
と即行で家を出た。その後は、実家の両親や夫の職場も巻き込む騒動となっていく。【後編へ続く】
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【後編はこちら】「妻が家事をしない」と愚痴っていた夫 妻に逃げられ、女性上司に「君は戦前の生まれなのかな?」と詰められる事態に